ニュース 2017.11.02. 16:30

遅れてきたラッキーボーイ 高城俊人は“シリーズ男”になれるか

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高城俊人へ高まる期待(C)KYODO NEWS IMAGES

大舞台で躍動!


 崖っぷちのDeNAを救ったのは、シーズン29試合の出場に留まった24歳だった。

 1日に横浜スタジアムで行われた日本シリーズ第4戦、シリーズ初のスタメンマスクを被った高城俊人は後がない一戦でルーキー左腕・浜口遥大を完ぺきにリード。8回一死まで強力・ソフトバンク打線を無安打に封じ込めると、打ってはレギュラーシーズンで1本も出なかった本塁打を含む3安打・3打点の大暴れ。チームを勝利に導いた。

 守備では初回にワンバウンドの投球を止められずにピンチを招いたり、5回には松田宣浩を三振に仕留めたと思いきや振り逃げで出塁を許すなど、「ワンバンは絶対止めるからって言ってたんですけど、きっちり2個進塁させてしまいました、すいません…」とお立ち台の上で反省の弁を述べたが、シーズン中からコンビを組んで来た抜群のコンビネーションで強力打線を翻弄。最後まで攻めの姿勢を崩さずにパ・リーグ王者へ立ち向かい、勝利を手にした。


シリーズ男といえば…


 上述の通りレギュラーシーズンは29試合の出場に留まり、スタメンマスクは浜口とのコンビで出場した19試合のみ。しかし、シーズンでは思うような活躍ができなかったものの、日本シリーズの大舞台で大活躍を見せた例というのは過去を振り返ってみてもたくさんある。

 いわゆる“シリーズ男”として讃えられる存在。近年では、2008年のシリーズで優秀選手賞を受賞した平尾博嗣が記憶に新しい。

 レギュラーシーズンでは55試合の出場で打率.258、2本塁打、9打点と目立った活躍はできなかったベテランだが、日本シリーズでは第5戦に剛腕マーク・クルーンから本塁打を放つと、崖っぷちの第6戦はスタメン出場に応える3安打・4打点の大暴れ。全打点を叩き出す活躍でチームを救うと、第7戦では8回に決勝の適時打。逆転日本一の立役者となった。

 シリーズMVPこそ岸孝之に譲ったものの、打率5割超え&2本塁打の活躍で優秀選手賞もゲット。“お祭り男”としてファンの心に強く、深く刻まれている。


崖っぷちDeNAの救世主に


 どれだけ“調子に乗れるか”という部分も大きなポイントになってくる短期決戦。もう負けられないDeNAにとって、高城の勢いにはあやかりたいところだろう。

 第3戦までは嶺井博希、戸柱恭孝、嶺井と捕手を交代しながら戦ってきただけに、アレックス・ラミレス監督は第5戦のスタメン表に誰の名前を書き記すのか。スタメンマスク争いにも注目が集まる。

 依然として1勝3敗と厳しい状況に変わりはないが、クライマックスシリーズはファーストステージもファイナルステージも負けたら終わりの状況から這い上がってきたチーム。高城は苦しい流れを変える存在となれるか、このあとのさらなる活躍に期待が高まる。


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