SMBC日本シリーズ第6戦
○ ソフトバンク 4 － 3 DeNA ●
＜11月4日　ヤフオクドーム＞

　3勝2敗で日本一に王手をかけていたソフトバンクが4－3で勝利。2年ぶり8度目の日本一に輝いた。

　初回、DeNAの先発左腕・今永の前に三者凡退に倒れたソフトバンク。2回の表に先発・東浜が一死一、三塁のピンチを三振併殺で凌ぐと、その回の裏、試合は動く。二死走者なしで6番・松田が今永の4球目、145キロの直球を振りぬくと、打球は左中間のテラス席へ。頼れるベテランの一振りでソフトバンクが先制に成功した。

　しかし、1点リードの5回、先発・東浜が先頭・白崎に同点のソロを浴び、試合は振り出しに。さらに、一死から、倉本、桑原に連打を許したところで東浜は降板。2番手・嘉弥真が一死を奪い、二死二、三塁とするも、3番手・石川が3番・ロペスに2点適時打を浴び、勝ち越しされた。

　その後も先発・今永の前に打線が沈黙。ビハインドのまま試合は進む。

　しかし、再び試合が動いたのは8回。先頭の長谷川勇が中堅フェンス直撃の二塁打で出塁すると、DeNAの先発・今永はここで降板する。その後、一死三塁から柳田の投ゴロの間に、三走・城所が生還。1点差に詰め寄った。

　そして1点ビハインドの9回、先頭のデスパイネが倒れ、一死となったところで、打席にはこの日、無安打の内川。DeNAの守護神・山崎康の3球目、139キロのシュートをとらえると、左翼席へ運んだ。主砲の一振りで3－3の同点に追いつき、延長戦へと突入した。

　延長戦では、先頭の梶谷に安打で出塁を許し、サファテのけん制悪送球で無死二塁といきなりピンチを招く。しかし、その後ロペス、筒香を連続三振。宮崎を敬遠で歩かせた後、柴田を一ゴロに打ち取り、無失点で切り抜けた。

　延長11回、一死から内川、中村晃が連続四球で一死一、二塁とする。松田の三ゴロで併殺かと思われたが、一塁・ロペスの足が離れたとされ、松田はセーフに。すると、川島がサヨナラ打を放ち、勝負あり。ソフトバンクが2ぶり8度目の日本一に輝いた。

　投げては先発・東浜が5回途中3失点で降板。それでも救援陣が無失点でつなぐと、9回に同点。さらに、延長戦では9回から登板したサファテが11回まで無失点でつなぐと、11回のサヨナラ劇を呼び寄せた。

　DeNAは中盤に逆転するも、守護神・山崎康が粘れず。打線も、延長戦に入り、好機を生かすことができず、19年ぶりの日本一は叶わなかった。