ストーブリーグの幕開け
長いシーズンが終わり、オフを迎えたプロ野球。FA宣言選手と各球団の交渉期間も始まっており、本格的なストーブリーグの幕が開いた。
まずは今オフのFA宣言選手をおさらいしておこう。
【FA宣言選手】
野上亮磨(西武/投手)
増井浩俊(日本ハム/投手)
前田大和(阪神/内野手)
▼ 海外FA
鶴岡慎也(ソフトバンク/捕手)
平野佳寿(オリックス/投手)
大野奨太(日本ハム/捕手)
涌井秀章(ロッテ/投手)
なかでも注目を集めていたのが日本ハム勢の動向。シーズン中からオフの目玉とされた中田翔と宮西尚生が権利を行使せず、チームに残る決断を下したものの、ストッパーの増井浩俊と正捕手・大野奨太がFA権の行使を宣言した。
一貫した姿勢で
日本ハムといえば、近年選手の入れ替わりが激しいことでも知られている。ここ10年のFA選手を振り返ってみると、以下のようになる。
【FAで日本ハムを出た選手】
<2009年>
藤井秀悟(→巨人)
<2010年>
森本稀哲(→横浜)
建山義紀(→レンジャーズ)
<2012年>
田中賢介(→ジャイアンツ)
<2013年>
鶴岡慎也(→ソフトバンク)
<2014年>
大引啓次(→ヤクルト)
小谷野栄一(→オリックス)
<2016年>
陽 岱鋼(→巨人)
「去るものは追わず」――。昨年は陽岱鋼が涙ながらにFA宣言したのが記憶に新しい。FAに限らず、この間にはダルビッシュ有がポスティングシステムを利用してメジャー挑戦。そしてこのオフも大谷翔平がポスティングでのメジャー挑戦を表明している。
応援しているファンにとってはつらいものがあるが、これが日本ハムが貫くスタイル。毎年のように主力選手を放出しながらも、若く有望な選手を育てて戦っていくサイクルが確立されつつある。
ちなみに、球団はいわゆる“宣言残留”も認めているものの、この間にFA宣言をしながらチームに残った選手はいない。果たして今年の増井と大野はどうなるのか…。今後の動向に注目が集まる。
日本ハム・FA選手
▼ 増井浩俊
投手 8年目/33歳
推定ランク:A
[今季成績] 52試 6勝1敗27セーブ・7ホールド 防御率2.39
[通算成績] 402試 33勝28敗110セーブ・129ホールド 防御率2.70
FA権を行使
☆巨人、オリックスなどが獲得に興味。
▼ 大野奨太
捕手 9年目/30歳
推定ランク:B
[今季成績] 83試 率.221(154-34) 本3 点13
[通算成績] 794試 率.216(1770-383) 本29 点155
FA権を行使
☆中日が強い関心。