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背番号を安売りしない広島 新人が1ケタを背負ったケースは?

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37年ぶりの連覇に貢献した安部友裕(手前)と西川龍馬

苦労人・安部、11年目の来季から背番号「6」


 37年ぶりにセ・リーグ連覇を果たした今季の広島。ドラフトでは、地元・広陵高の中村奨成を1位指名し、将来の正捕手候補には背番号「22」が与えられた。

 同じタイミングで、既存選手の背番号変更も発表。今シーズン正三塁手の座をつかみ、リーグ4位の打率.310をマークした安部友裕は、10年間背負った「60」を新入団の永井敦士に託し、来シーズンから新たに「6」を背負うことが決まった。

 若手がしっかりと育ち、再び黄金時代を迎えつつある広島。2014年には、三村敏之、長内孝、緒方孝市らが背負ってきた「9」を、不動の中堅手へと成長した丸佳浩が継承。2016年には、宮川孝雄、高橋慶彦、東出輝裕らが長年着用してきた「2」を、正遊撃手となった田中広輔が引き継いだ。

 安部が新たに背負う「6」も、小早川毅彦、浅井樹、梵英心と、その時代を象徴する名手たちが受け継いできた。「7」を継承した堂林翔太は伸び悩んでいるが、こちらも山本一義、野村謙二郎ら、かつてのスター選手が背負ってきた番号。プリンスには来季こそ、殻を破る活躍に期待したい。

東出、梵、小窪も、2ケタ番号からのスタート


 衣笠祥雄の「3」、山本浩二の「8」は永久欠番(※黒田博樹の「15」も)であり、前田智徳が引退した2013年まで背負っていた「1」は、「継承するに相応しい選手が現れるまで」との理由で、準永久欠番扱いになっている。

 現時点で4シーズン空き番号になっている「1」だが、不動の4番打者へと成長した鈴木誠也が、継承するに相応しい好成績を2年連続で残している。このところ外国人選手が付けることが多かった「5」も、いずれは西川龍馬ら、活きのいい若手に継承してもらいたいところだ。ちなみに、西川が現在背負っている「63」は、丸や田中も新人時代に背負っていた“出世番号”。この継承劇は鯉党のみならず、他球団のファンにも広く知られている。

 野球は背番号でするものではないが、やはり1ケタ番号には「レギュラー選手」「チームの顔」などのイメージが強い。広島の場合は「0」を除く1ケタ番号を、ドラフト新人選手へ与えたケースは、1992年入団の町田公二郎(5番)まで遡らなくてはならない。ちなみに「0」は、2013年に入団した上本崇司が1年目から現在まで背負い続けている。

 かつてドラフト上位で指名され、のちに1ケタを背負った東出、梵、小窪も、入団当初はそれぞれ「46」「32」「12」だった。2015年に大卒外野手で1位入団した野間峻祥に与えられた背番号も「37」。球団によっては新人選手が即1ケタ番号を手にするケースもあるが、広島は背番号の安売りはしない。だからこそ、カープの1ケタ番号はいつの時代も名手揃いであり、その歴史には物語がある。

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