大和がDeNAへ
DeNAは11月30日、阪神からFA宣言した大和との選手契約の合意を発表した。
大和は内外野ともに、球界トップクラスの守備力を誇る“名手”として知られている。その一方で打撃に課題を抱えており、昨季までの通算打率は.251と、決して高い数字ではなかった。それでもスイッチヒッターに転向した今季は、5月(.333)と7月(.345)に月間打率3割以上をマーク。今季は打率.280を記録し、チームのCS出場に貢献した。
これまで他球団からベイスターズに移籍したFA野手(捕手)は6名いるが、加入後にどのような成績を残してきたのか--。
最も目立った活躍を見せたのは、93年オフに巨人から横浜へFA移籍した駒田徳広。移籍1年目の94年は全130試合に出場し、打率.284、13本塁打、68打点の成績を残すと、翌年以降も横浜の中心打者として活躍。38年ぶりに日本一に輝いた98年は、4番・ローズの後を打つ5番打者として勝負強さを発揮した。
また、大和と同じようにFA前に阪神でプレーしていた野手(捕手)には、野口寿浩がいた。阪神時代に2番手捕手だった野口は08年オフ、相川亮二のFA移籍により正捕手が不在となった横浜へ移籍。背番号は前年まで石井琢朗が着けていた「5」を与えられるなど、活躍が期待されたが、移籍1年目はわずか17試合の出場にとどまった。
その他、DeNAへFA移籍した選手は以下の通り。
FAでDeNAに加入した野手(捕手)の成績
駒田徳広(巨人→横浜)
移籍前:122試 率.249 本 7 点39[93年]
移籍後:130試 率.284 本13 点68[94年]
野口寿浩(阪神→横浜)
移籍前:55試 率.191 本1 点9[08年]
移籍後:17試 率.211 本0 点3[09年]
橋本将(ロッテ→横浜)
移籍前:94試 率.234 本2 点27[09年]
移籍後:43試 率.246 本2 点13[10年]
森本稀哲(日本ハム→横浜)
移籍前:115試 率.272 本2 点30[10年]
移籍後: 48試 率.187 本1 点9[11年]
鶴岡一成(巨人→DeNA)
移籍前: 34試 率.218 本0 点1[11年]
移籍後:102試 率.189 本1 点15[12年]
小池正晃(中日→DeNA)
移籍前:73試 率.268 本5 点21[11年]
移籍後:88試 率.192 本3 点19[12年]
※移籍前はDeNA加入する前年の成績
※移籍後はDeNA加入1年目の成績