ニュース 2018.01.08. 07:30

DeNAの新人9選手が入寮!土屋太鳳から戒めのグローブ!?まで…全選手の“持込物”を紹介

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入寮するDeNAのドラフト1位・東克樹 写真=萩原孝弘
 横浜DeNAベイスターズの新人9選手(育成選手1名を含む)が7日(日)、神奈川県横須賀市内の合宿所「青星寮」に入寮した。

 各選手は恒例となっている“思い入れが強い持込物”を手に、年末年始の過ごし方や意気込みなどを語ってくれた。


1位 東克樹 投手(立命館大学)


「女優の土屋太鳳さんのファンなんです」

 東が持ち込んだのは、土屋太鳳の直筆サイン色紙。大学の先輩が芸能関係の仕事をしているそうで、その先輩を通じて先月入手したとのこと。「いつか会えたらいい」と目を輝かせていた。

 もう1つ、小学校2年生になる親戚の男の子からもらったお守りも報道陣に披露。そこには「うたれてもあきらめるな」とシビアな言葉が書かれていた。

 また、石田健大が使用していた部屋を継ぐことについても言及。「東が使っていた部屋と言われるようになりたい」と力強く語った。


2位 神里和毅 外野手(日本生命)


「沖縄じゃまだ日焼けできますよ」

 スーツからのぞく白シャツが褐色のボディを際立たせる。そして、上半身が鍛えられていることが、スーツ越しからも確認できた。

 そんな神里が持ち込んだのは、高校の同級生からプレゼントされたシューズ。シューズには様々なメッセージが書かれていたが、その寄せ書きの中には「お見せできない言葉もある(笑)」といい、報道陣からの笑いを誘っていた。

 また、ほとんどの沖縄出身選手が持ち込むシーサーもミニチュア版を購入して準備は万全。初詣のおみくじは中吉だったが、目標に定める「開幕1軍と20盗塁」は、自らの手でつかみ取る。


3位 阪口皓亮 投手(北海高)


「ルーキーらしく元気よく全力でやっていきたい」

 年末年始の自主トレは地元の大阪で行ったという阪口は、昨年急逝した中学時代に所属していた大正ボーイズの中野コーチから、高校入学を前にプレゼントされたというグローブを持参した。

 初詣で引いたおみくじは中吉。そこには、「願い事を控えなさい」と書かれていたそうで、本人も苦笑い。しかし最後には、「プロで活躍することで、いろんな人たちに恩返ししたい」と述べ、今後の活躍を誓った。


4位 齋藤俊介 投手(JX-ENEOS)


「寮長から荷物が多すぎると言われた」

 今年の入寮第1号だった齋藤は、寮長からの思わぬダメ出しに苦笑い。

 そんな齋藤が持ち込んだのは、社会人時代に作ってもらった巨大な横断幕と、友人からプレゼントされたという似顔絵入りの額縁。似顔絵は日焼けバージョンになっていた。

 初詣で引いたおみくじは「凶」だったが、「諦めずにランニングにも喰らいついていく」と意に介さず。自主トレに向けて闘志を燃やした。


5位 櫻井周斗 投手(日大三高)


「ピッチャーで勝負したい」

 昨年の第28回WBSC U-18ベースボールワールドカップでは、打力を買われた一方で、投手での起用は一度もなかったという櫻井。その際、投手に配られたというボールを持参した。櫻井は、使用することのなったボールを持ち込むことで、「ピッチャーとして投げられなかった悔しさ」を忘れたくないと話す。

 初詣のおみくじは中吉。今後に向けては、「今はスライダーしか通用しないと思う。僕の持ち味は三振を取ることなので、(同じサウスポーの)濱口さんのチェンジアップや今永さんのストレートなど、色々な選手の良いところを吸収したい」と課題を口にしつつ、自身の成長に貪欲な姿勢を見せた。

 “左腕王国”DeNAに、新たな名前を加えることができるのか!? その活躍を楽しみに待ちたい。


6位 寺田光輝 投手(石川ミリオンスターズ)


「オフは充実していました」

 ドラフト指名から入寮までをそう振り返った寺田は、オフに瞬発力を高めるトレーニングをしてこの日を迎えたという。初詣は、恒例になっているという伊勢神宮で、おみくじは「吉」だった。

 持参したのは、一昨年のドラフト会議の日付が入っているグローブ。「一昨年、ドラフトにかからなくて、悔しくてこのグローブを作りました。その時の気持ちを忘れたくない」と理由を明かした。

 日付の横には“感謝”という二文字が刻まれていて、これは「ドラフトに落ちたときにチームメイトが支えてくれた」ことに対するものだという。悔しさと感謝の思いを力に変え、寺田が一軍のマウンドを目指す。


7位 宮本秀明 内野手(パナソニック)


「ワクワクしてます」

 好奇心旺盛な宮本が持ち込んだのは、高校時代に同期で作ったというTシャツ。そこには“守備職人”という文字が記されている。

「みんな何か文字を入れようという話になって、僕は守備が得意だったので守備職人という言葉を入れました」

 このTシャツを持ち込んだのは「野球を辞めた同級生の分まで頑張りたい」という思いから。熱い思いを持つ宮本は、「一日も早くテレビの前でプレイしたい。トリプルスリーを目指します」と明確な目標を掲げた。


8位 楠本泰史 内野手(東北福祉大学)


「大学4年間、高校からプロに行った選手を励みに頑張ってできた」

 楠本は豊作と言われている1995年生まれの世代。この世代には、田口麗斗(巨人)や森友哉(西武)、松井裕樹(楽天)、上林誠知(ソフトバンク)など、すでに各球団で主力として活躍している選手も多い。

 昨年末には、母校の花咲徳栄高校で同級生の若月健矢(オリックス)と一緒に汗を流し、若月からプロとして活躍している選手の共通点など、アドバイスをもらったという。また、楽天の松井裕樹とも仙台で食事をしたとのこと。

 そんな楠本が持ち込んだのは、花咲徳栄の先輩にあたるロッテの根元からプレゼントされたバット。大学の入寮時にも持ち込んだ宝物だ。


9位 山本祐大 捕手(滋賀ユナイテッドBC)


「しっかり這い上がって逆転したい」

 最終指名からの下克上を誓った山本が持ち込んだのは、初めて自分でオーダーした好きなカラーである赤と黒のキャッチャーミット。これには、プロでもキャッチャーとしてやっていきたいという決意が込められている。

 とはいえ、「まだキャッチャーの体型になってないので、体作りからやりたい」と冷静に自身を分析。滋賀時代に登場曲として使用していた『ドラえもん』を継続するかについては、「まだ考えてません」。


育成1位 中川虎大 投手(箕島高)


「まずは支配下になりたい」

 そのためには、「結果にこだわって頑張る。自主トレでコントロールを磨きたい」と決意を新たにした。

 表情にあどけなさの残る中川が持ち込んだのは、「活躍したらいちばん喜んでくれる大切な人から誕生日にもらった」マフラー。報道陣から「彼女?」と問い詰められるも、「大切な人です」と笑いながらその場を何とか凌ぐ姿は微笑ましかった。


 ‪DeNAの新人は、8日から30日まで、横須賀市内の‬横浜DeNAベイスターズ総合練習場で合同自主トレを行い、プロ野球選手としての人生をスタートさせる。


‪取材・文=どら増田‬‬
写真=萩原孝弘‬‬

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