ロッテの井口資仁監督

◆ スローガンは“マクレ”

 昨季球団ワーストとなる87敗を喫し、最下位に終わったロッテ。チーム打率.233、チーム本塁打95本、チーム得点479、チーム防御率4.22はいずれもリーグワーストの成績だった。球団では31年ぶりに2年連続Aクラスを達成した2016から一転、昨季は悔しい一年となった。

 今季から昨季まで現役だった井口資仁監督が就任。「練習をしまくり、チーム内で競争をしまくり、打ちまくり、勝ちまくりたい」と井口監督が話すように、チームスローガンに『マクレ』を掲げ巻き返し図る。

◆ 競争意識

 2月1日から始まる石垣島での春季キャンプは“競争意識”、“練習量”、がこれまで以上に高まりそうだ。井口監督は12日に行われた新人合同自主トレ後の囲み会見で「昨年悔しい思いをしましたし、みんな横一線で一・二軍の壁をなくして、今年はスタートしていくことを選手全員に伝えている。そこはチーム内の競争」と“横一線”での“競争”を強調する。

「チーム内での競争をうたっているので、とにかく結果を出せと言ってます。シーズン中の結果ではなく、2月1日から結果を出せと言っています」と語っており、全選手が行うという2月1日のシート打撃から、その内容が問われるかもしれない。

◆ ハードなキャンプを予告

 コーチ陣とのスタッフ会議では、2月1日から行う春季キャンプのメニュー作りに着手しているという。

 井口監督は「秋から取り組んでいる効率の良い練習を継続していきたい。本当に無駄のない熱いキャンプ。全員がしっかり動けて成果を残せるような練習をしていきたい」と球場の施設をフル活用し、練習中に待ち時間がないように工夫していく。そのため、「同じ時間で練習量は倍になる」と説明した。
 
 夜間練習は行わず、休日は完全オフにする方針だが、練習中は「グラウンドで目一杯、倒れるまでやってもらう」とハードな練習が待っている。

 「(2018年は)自分の中でルーキーの年ですけど、今年こそは去年の悔しい思いを晴らしたい。また日本一という目標はありますけど、まずはその前に久しくしていないパ・リーグの優勝を目指してやっていきたい」と意気込む井口監督。

 リーグ優勝を勝ち取るためにも選手たちは、“厳しい練習”と“レベルの高い競争”を乗り越え、レベルアップを目指す。

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