◆ 課題克服に励むオフ
プロ4年目の昨季、自身初となる規定投球回に到達したロッテの二木康太。FA宣言したエース・涌井秀章の去就が不透明な中、若き右腕にかかる期待は大きい。二木自身も「去年の成績をしっかりと越えられるようにしたい」と意気込む。
今オフは出身地の鹿児島やロッテ浦和球場などで汗を流しており、15日に行った自主トレでは、9時頃にロッテ浦和球場のグラウンドに姿を見せ、1時間近くランニング、キャッチボール、ブルペンでの立ち投げ、ノックを行い、その後再び1時間のランニング。この日の練習メニューの大半をランニングに費やしていた。
二木は「シーズン中にたくさん走ることが、難しい時期もある。そのため、走れる時期に走っておこうというのはある」と説明。昨季を振り返り、「終盤はなかなか思い通りに投げられなかったので、シーズン終盤までしっかり投げられるように肩回りの筋肉であったり、フォーム的な部分をしっかりやっています」と課題克服に取り組む。
◆ 開幕投手を目指す
2月1日のキャンプインに向けてトレーニングを励む二木。今季から就任した井口資仁監督が、事あるごとに“競争”というフレーズを口にしているように、キャンプが始まれば、激しい争いが待っている。
もちろん、開幕投手も“競争”の1つ。開幕投手を狙っているのかとの問いには、「もちろんです」と答え、「井口新監督になってチャンスがあると思うので、そこに合わせていきたいと思います」と意欲を見せる。
今年の開幕戦は、本拠地・ZOZOマリンで行われる楽天戦。二木は昨季の楽天戦で5試合に登板し、1勝1敗、2完投、防御率1.97と好相性を誇った。2月1日はじまる“競争”を勝ち抜き、開幕投手の切符をつかめるか--。プロ5年目のシーズンを迎える若き右腕の挑戦に注目したい。
▼ 二木康太
生年月日:1995年8月1日生
ポジション:投手
身長/体重:187センチ/85キロ
投/打:右/右
17年成績:23試 7勝9敗 防3.39
通算成績:46試 14勝18敗 防4.22