シーズン通して高梨、後半戦は藤平が活躍!
楽天の春季キャンプメンバーが18日に発表され、ドラフト1位入団の近藤弘樹ら、新人5名が一軍メンバーに名を連ねた。
昨季は開幕ダッシュを成功させ、前半戦を首位で折り返した楽天。その中で輝きを放ったのが、ドラフトで獲得した新人投手たち。4位入団の菅原秀は29試合、5位の森原康平は42試合、9位の高梨雄平は46試合に登板し、チームの好発進を支えた。
なかでも高梨は、4月6日のソフトバンク戦でドラフト新人一番乗りとなるプロ初勝利をマーク。シーズンを通して見ても1勝0敗、防御率1.03の好成績。菅原と森原は中盤戦以降に息切れしたが、シーズン後半からは高卒ドラ1の藤平尚真が好投を連発し、チームの大型連敗を2度も止めた。
地方大出身の塩見、則本は1年目から大活躍
2年連続Aクラスを狙う今季も、新戦力の台頭に期待が膨らむ。その筆頭となるのが、最速153キロを誇る本格派右腕の近藤。キャンプから結果を積み上げ、開幕ローテーション入りを果たしたい。
現状、楽天の先発ローテ投手は、則本昂大、岸孝之、美馬学の三本柱に、塩見貴洋、辛島航、安楽智大、古川侑利、藤平らが主な候補者。振り返れば三重中京大出身の則本は新人王、八戸大の塩見は優秀新人賞(特別表彰)を獲得しており、岡山商大出身の近藤も、地方大出身の先輩に倣い1年目から大活躍と行きたい。
横浜商大からドラフト4位で入団した渡辺佑樹も楽しみな存在だ。最速144キロだが、キレと多彩な変化球が売りのサウスポー。昨季の先発陣は右腕に偏り、左腕の先発は辛島の19試合、腰痛に苦しんだ塩見は8試合、さらに森雄大の3試合を加え計30試合だった。渡辺佑にとっては1年目から絶好のチャンス。開幕ローテ入りの可能性も十分あり得る。
BCリーグ石川からドラフト7位で加入した寺岡寛治は、救援タイプの力投派右腕。石川に在籍していた昨季は、43試合(59回1/3)に投げ奪三振率12.44を記録。新たなセットアッパー候補として期待がかかる。
近藤、渡辺佑、寺岡に加え、野手では、東京六大学で通算21本塁打を放った岩見雅紀(慶大/ドラフト2位)、藤田一也の後継者として期待されている山崎剛(国学院大/同3位)も春季キャンプは一軍スタート。二軍スタートとなった新人外野手の田中耀飛(BFリーグ兵庫/同5位)らも含め、何人のルーキーが開幕一軍入りを果たせるか注目だ。