“二桁”と“規定投球回”
2月1日のキャンプインを前にした26日(金)、西武の出陣式が所沢のくすのきホールで行われ、チームの主力選手たちが新シーズンに向けた目標や決意などを語った。
先陣をきって登場したのが、菊池雄星、高橋光成、多和田真三郎、高木勇人、十亀剣といった新シーズンのローテ候補として期待がかかる5選手。昨季の最多勝投手でもある菊池は「勝ち星は運もあるので、まずは1年間ケガなく」と語ると、昨年ケガによる離脱を経験した高橋光も「開幕から一軍にいてケガなく1年間投げたい」と同調した。
高橋光同様、ケガでの離脱を味わっている多和田は「1年間ケガせず投げられる体力」に加え、2年連続で結果を残せていない「春先に合わせて」調整していく意向を示した。
また、FA補償で巨人から加入した高木が「辻監督の胴上げにほんのちょっとでも貢献したい」と控えめ?な目標を立てた一方、昨季開幕一軍を逃した十亀剣は「二桁(勝利)を最低ラインとしてどれだけ上積みできるか」と力強く語り、「一人でも多く投げるピッチャーがいれば中継ぎも休まる」と、規定投球回(143回)の到達も目標に加えた。
35試合以上65試合未満!?
勝利の方程式を担っていた牧田和久とシュリッターの退団を受け、若手の成長に期待がかかるリリーフ陣からは、新選手会長の増田達至に加え、大石達也、野田昇吾、平井克典、高橋朋己、武隈祥太が登壇した。
増田は「ちょっとスピードを出してキレをよく」した縦スライダーを磨いており、対左対策としてチェンジアップを練習している平井と共に、新たな武器の習得を目指す。「入団してから1年を通して一軍にいたことがない」大石と、「一軍と二軍の行き来が激しかった」と昨季を振り返った左キラーの野田は、シーズンを通して一軍で活躍することを誓った。
さらに壇上で、この日の15時2分に第2子が誕生したことを報告した高橋朋は、一緒に登場したリリーフ陣に「迷惑をかけないように」と抱負を語り、11年目を迎える武隈は「30試合以上、65試合未満」という幅の広い登板数を設定。「11年目ですけど1年目の気持ちで、もう一回、人間としても一から頑張りたい」と武隈節で会場を盛り上げた。