高木勇人は新天地で輝きを!
昨シーズン新人王を獲得できなかったものの10勝をマークした浜口遙大(DeNA)。今シーズンは石田健大、今永昇太、そしてドラフト1位ルーキーの東克樹とともに先発左腕4本柱として大きな期待がかかる。
しかし、プロ野球界には『2年目のジンクス』という言葉があるように、ルーキーイヤーに活躍をみせても、翌年に結果を残せないケースは多い。さらには、1年目がキャリアハイとなってしまう選手もいる。浜口には今シーズン以降も活躍を期待したいが、現時点で1年目がキャリアハイとなってしまっている選手には誰がいるのだろうか。
このオフに人的補償として巨人から西武へと移籍した高木勇人が当てはまる。2014年ドラフト3位で三菱重工名古屋から巨人へと入団。初年度は開幕から無傷の5連勝を達成する幸先よいスタートを切り、9勝(10敗)、防御率3.19の成績をマーク。2年目以降もローテーションの軸として期待されていたが、2年目は5勝9敗、防御率4.31と成績を落とし、3年目となった昨シーズンは主に中継ぎで1勝2敗1H、防御率2.63の結果に終わっている。
西武では先発としての起用が濃厚。新天地で再び輝きを取り戻せるだろうか。
斎藤佑樹も1年目がキャリアハイ
斎藤佑樹(日本ハム)も現時点で1年目がキャリアハイとなっている。早稲田実業で甲子園優勝投手に輝き、プロ入りはせず早稲田大学へと進学。2010年ドラフト1位で4球団競合の末に日本ハムへ入団した。
1年目は規定投球回に届かなかったものの、6勝6敗、防御率2.69の成績を残しまずまずのスタートを切った。1年目としては好成績を残したこともあり、2年目には栗山英樹監督から開幕投手に抜擢され1失点完投勝利。その後の飛躍を大きく期待された。
しかし、それ以降伸び悩み昨シーズンまでにあげた白星は15。現時点の成績を見ると、4球団競合のドラフト1位としては物足りない。今シーズンは高校の後輩・清宮幸太郎が入団。先輩として意地を見せたいところだろう。
高橋光は1年目に月間MVPに輝くも…
2013年夏の甲子園で前橋育英高の2年生エースとして、全国制覇を達成した高橋光成(西武)もそうだ。翌2014年ドラフト1位で西武に入団すると1年目の8月に一軍デビュー。デビュー戦こそ敗戦投手となったが、2戦目に白星を挙げ、その月4勝をマークし、月間MVPを受賞する華々しいスタートを切った。
しかし、翌2016年は4勝11敗、昨シーズンは3勝4敗とその後が続かない。今シーズンは再び先発ローテーション入りを目指すことになる。
このように1年目に実績を残したものの、2年目以降に伸び悩む選手は多い。アマチュア時代以上に相手チームが研究してくるからだろう。今回取り上げた高木、斎藤、高橋光は今シーズン、1年目の成績を超えられる活躍に期待したい。