ニュース 2018.02.25. 17:00

新しいポジションに挑戦 プレーの幅が広がる!?

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ヤクルトの坂口智隆

宗が外野挑戦! 武隈は先発へ


 プロ野球の世界では投手でいえば先発からリリーフ、リリーフから先発と配置転換、野手も守備位置をコンバートされることが多い。


 昨シーズン58試合に登板し5勝2敗、防御率3.14の成績を残した武隈祥太(西武)は、先発転向プランが持ち上がった。高橋朋己、野田昇吾といった中継ぎ左腕のメドが立てばの条件付きではあるが、手薄な先発へと回ることになりそうだ。

 西武の先発はエースの菊池雄星、ウルフ、多和田真三郎らが軸となるが、野上亮磨のFA移籍などもあり枚数は足りていない。武隈が救世主となるだろうか。注目が集まる。

 また、遊撃手としてプレーしていた宗佑磨(オリックス)は外野への本格挑戦を行うことになった。身体能力が高く、素材型としての評価が高かった宗。昨シーズンは一軍で10試合に出場し、プロ初安打をマークしたものの打率.182と課題はあった。二軍では104試合に出場し打率.279と力を発揮できており、守備位置の変更で心機一転といきたいところ。

 今キャンプでも打撃で結果を残しており、福良監督からの評価も高かった。4年目となる今シーズンに外野でポジションをつかみたい。

坂口は一塁の保険!?


 本格的なコンバートではないが、有事に備えメインポジションとは違う守備位置で練習を行っている選手もいる。ヤクルトの坂口智隆もそのひとりだ。青木宣親が電撃復帰しバレンティン、雄平、坂口のうちひとりがレギュラーから外れることになった外野陣。それぞれの打撃力を生かすために小川淳司監督がとった策が坂口の一塁起用だった。

 一塁のレギュラー候補には畠山和洋がいるものの、故障が多くここ2年はシーズン早々に離脱している。畠山の状態次第では、一塁でスタメンということも十分考えられそうだ。

 西武の秋山翔吾は紅白戦で本来の中堅ではなく、右翼の守備についた。これは日本代表を見越してのものだ。先日、発表されたオーストラリア代表との一戦のメンバーを見ると、中堅は柳田悠岐(ソフトバンク)が濃厚。左翼には不動の4番・筒香嘉智(DeNA)がいる。そのため秋山は右翼での出場が見込まれている。それに備えての練習になる。現時点では、侍ジャパンに向けた練習だが、チーム内で故障など動きがあった際の保険にもなるだろう。


 春季キャンプということもあり、各選手はメインポジション以外の練習も精力的に行っている。オープン戦などの実戦を踏まえて、シーズンでの起用を決めることになるが、各チームともにオプションはひとつでも多い方がいいだろう。今後の実戦でどのように起用されるか注目だ。
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