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飛躍の気配と続く苦闘…2年目の“高校ビッグ3”

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楽天の藤平尚真

“高校ビッグ3”の現在地


 “高校ビッグ3”というワードを見て、あなたは誰を思い浮かべますか…?

 夏の甲子園やドラフトといったイベントが近づいてくると、新聞や雑誌などで見かけるのがこの言葉。最近では2012年の『大谷翔平・藤浪晋太郎・浜田達郎』であったり、2007年の『佐藤由規・中田翔・唐川侑己』、少し前では2004年の『ダルビッシュ有・涌井秀章・佐藤剛士』といったところが代表的な例になる。

 しかし、“秋の目玉”として大きな注目を浴びた彼らでも、プロの世界で活躍できるかどうかは分からない。上述した代表的な3つの例を見ても、3人が揃って全員が成功しているかといえば、なかなかそうとも言い切れない。

 今回取り上げるのは、“最新”のビッグ3事情。昨年プロ1年目のシーズンを終えた『寺島成輝・藤平尚真・高橋昂也』の3人だ。


藤平が絶好調!


 2016年の夏、高校野球界を席巻していたのがこの3人だった。

 履正社高・寺島成輝、横浜高・藤平尚真、花咲徳栄高・高橋昂也。注目度の高さに潰されることもなく、3人とも甲子園に出場。その直後に行われた『第11回 BFA U-18アジア選手権大会』でも侍ジャパンU-18の一員として活躍。寺島と藤平はドラフト1位で、高橋昂もドラフト2位でプロ入りを果たしている。

 1年目から頭角を現したのは、楽天に入団した藤平だった。

 高卒ルーキーとして一番乗りでデビューを果たすと、8試合に登板して3勝4敗、防御率2.28という好成績。特筆すべきは、一軍の舞台でもイニング数(43回1/3)を上回る奪三振数(44奪三振)を記録したこと。ファームでは79回で91奪三振と驚異的なペースで三振を量産していたが、それを一軍でも、それも1年目からやってのけたというのは本人にとっても大きな収穫となったことだろう。

 ローテーション定着を目指す今季、ここまでの藤平はすこぶる順調だ。

 16日に行われた阪神との練習試合では、3回を無四球・無安打、4奪三振に抑える快投を披露。2試合連続本塁打中だった新助っ人のロサリオや、大卒ではあるものの“16年ドラ1同期”の大山悠輔からも三振を奪う圧巻の内容であった。

 このままアクシデントなく開幕を迎えることができれば、開幕ローテーション入りの可能性も高い。世代を引っ張る投手として、2年目の藤平にかかる期待は大きい。


明暗分かれる左腕


 また、藤平に負けず劣らずのアピールを見せているのが、広島の高橋昂也である。

 昨季は一軍デビューを飾れなかったものの、この春は一軍キャンプの切符をゲット。2月24日のオープン戦・楽天戦では3回2失点という内容だったものの、味方の失策の直後の被弾だったこともあって自責は0。これで紅白戦なども含めた実戦3試合は9イニング自責0でまとめ、首脳陣に猛アピールした。

 広島の投手陣と言えば、先発・リリーフともに左腕が手薄な状態。リーグ連覇中のチームとはいえ、つけ入るスキは十分にある。1年目こそ藤平にリードを許したが、戦いは始まったばかり。まずは一軍デビュー、そして初白星を目指す。


 最後に、この“ビッグ3”の中でも目玉として取り上げられていたのが、ヤクルト・寺島成輝だった。

 いきなり背番号18を授かるなど大きな期待を受けたが、1年目は序盤から左肘のケガとの戦いに。終盤に一軍デビューを果たすも、3回0/3を投げて5失点とほろ苦いスタート。契約更改では高卒選手の1年目としては異例とも言えるダウン提示を受けた。

 巻き返しに期待がかかる今季も、初登板となった紅白戦で2回途中6失点の大乱調。予定していた2回を投げきることなく、“強制終了”となってしまう。その後は徐々に調子を上げるも、やはり制球力に課題を残した。

 こちらも左腕が苦しいチーム事情。大ベテランの石川雅規に続く存在を求め、オフには元中日のアルメンゴ(※中日時代の登録名はジョーダン)、ソフトバンクからは山田大樹と先発左腕候補を補強した。

 激化しているローテーション争いに割って入ることができるか。開幕までの約1カ月でインパクトを残したい。



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