いきなりの古巣戦
西武の高木勇人は17日、メットライフドームで行われたオープン戦・巨人戦に先発登板。7回を投げて被安打4、与四球1、5奪三振で1失点の好投を見せた。
FAで移籍した野上亮磨の人的補償で西武に加入した28歳の右腕。1年目からローテーションに入って9勝(10敗)を挙げる活躍を見せるも、2年目は5勝9敗、防御率4.31と苦戦。昨季は復調の兆しを伺わせながら、不運な故障で出番が激減。16試合の登板に留まり、そのうち先発は2試合だけだった。
「『絶対負けない』という気持ちで…」
「試合前の練習で顔を見た時は、みんな変わってないなぁと思って…」と高木。「これから対戦するのか…」という正直な心境を吐露したが、「マウンドに登ってからは切り替えて、『絶対負けない』という気持ちで立ち向かっていけました」と振り返る。
2回に犠飛で1点を失うも、走者を出しながら要所を締める投球が光ったこの日。特に4回と5回は先頭打者を出しながらも落ち着いて後続を経ち、6回・7回は2イニング連続で三者凡退。テンポの良いストライク先行の投球で、古巣打線を抑え込んだ。
この日は「強いボールを投げる」というのがテーマだったと語り、「逆球になったりもしましたけど、押し込むことはできていたと思う」
と手応え。自身の傾向として強いフライアウトの多さについても、「そこは結果なので」とし、「そこも押し込めたという部分もあると思うので、あまり気にはしていないです。打たれるボールは高いボールが多かったので、逆球も含めて、そこは致命傷にならないように気をつけたい」と課題を語った。
一方で、収穫は「先発として試合を作ることができたこと」。「前回は球数が多くなってしまいましたが、元々はどんどん投げ込んでいくタイプ。今日は(森)友哉と話し合いながらできて、自分の形が出せた。良い部分を引き出してもらいました」と手応えを語る。
辻発彦監督も「ヒットは打たれながらも、持ち味を出して粘ってくれた」と高評価。新天地でのローテーション入りへ、強烈にアピールした。