日本ハム・横尾俊建

◆ オープン戦15試合のうち13試合で本塁打を記録

 3月25日、プロ野球はオープン戦全日程を終えた。約1カ月の戦いのなか、目を引いたのは日本ハムの長打力。最終戦のヤクルト戦では新助っ人・アルシアに来日初本塁打が飛び出した。オープン戦9試合・29打席目にして生まれた待望の一発だ。

 この日、アルシアが初本塁打を放ったのは本拠地・札幌ドーム。本塁打が出づらい広い球場として野球ファンにはおなじみだ。ところが、日本ハム打線は札幌ドームで行われたオープン戦5試合全てで本塁打を記録。本拠地で計7本塁打をマークした。

 また、全15試合のうち、本塁打が出なかったのはわずか2試合。チーム本塁打25はソフトバンクの20本を抑えて12球団トップだ。打線の仕上がりは順調のようである。

 しかも、その25本塁打の内訳がじつに日本ハムらしい。下記は、オープン戦における日本ハムのチーム内本塁打ランキングだ。

【オープン戦・日本ハムのチーム内本塁打ランキング】
1位 5本 レアード(13試合:打率.297・14打点)
2位 4本 横尾俊建(15試合:打率.279・5打点)
3位 3本 中田 翔(13試合:打率.273・6打点)
4位 2本 清水優心(13試合:打率.345・3打点)
4位 2本 岡 大海(10試合:打率.158・3打点)
4位 2本 森山恵佑(8試合:打率.333・5打点)
4位 2本 平沼翔太(7試合:打率.455・3打点)
※2本塁打以上

◆ “若手パワー”で再びAクラスに浮上するか

 レアードに続いてチーム2位の4本塁打を放ったのは、大卒3年目の“おにぎり君”こと横尾俊建。昨季終盤、見ほれるようなフルスイングで本塁打を量産し、覚醒の兆しを見せていた大砲候補だ。オープン戦での好調ぶりを見る限り、今季はブレイク必至と言える。

 そして、岡大海と並んで2本塁打を記録したのは、大卒2年目の森山恵佑、高卒3年目の平沼翔太、高卒4年目の清水優心というフレッシュな3人。しかも、そろって高打率を残した。

 なかでも森山は、ルーキーイヤーの昨季イースタン・リーグトップの18本塁打、2位の57打点をたたき出した逸材。松井秀喜(元巨人ほか)と同じ星稜高出身の左の長距離砲ということで“ゴジラ2世”とも呼ばれ、将来の中軸として期待される。

 大谷翔平(エンゼルス)の退団もあって、今季の日本ハムの前評判は決して高くない。しかし、2004年以降は2年連続でBクラスに沈んだことがないのが日本ハムというチーム。そして、戦力の新陳代謝が活発で、誰かが抜ければその穴を即座に埋める若手が続々と現れるのも日本ハムのチームカラーだ。

 果たして、今季も再びAクラスに浮上するのか。将来の日本ハムを背負う彼らの飛躍に期待したい。

文=清家茂樹(せいけ・しげき)

【清家茂樹・プロフィール】
1975年、愛媛県生まれ。出版社勤務を経て2012年独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。野球好きが高じてニコニコ生放送『愛甲猛の激ヤバトーク 野良犬の穴』にも出演中。

この記事を書いたのは

ベースボールキング編集部

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