千葉ロッテマリーンズは2018年開幕戦に合わせて井口資仁監督をメインに起用したポスターを5500部を製作し、球場内外、オフィシャルグッズショップ、提携商業施設、公共施設などに掲載を開始した。
毎年、話題を呼んでいるロッテのポスターだが、本拠地で開幕戦を迎える今年は気合いの入り方がちょっと違うようだ。
ポスター制作担当者は「今年のチームスローガンであるマクレを意識したデザインで井口資仁新監督の船出を力強く表すポスターとなっています。昨年の悔しい想いを新たな1年にぶつけるような気持ちを込めて製作をしました。前年、借金33の最下位からのリーグ優勝という史上最後方からの大マクレへの挑戦というテーマも強く意識しています」とコメントしているように、前年最下位からリーグ優勝した例は、2015年ヤクルトなど長いプロ野球の歴史を振り返っても7球団のみ。その7球団を振り返っても、過去最大の借金数は1950年の松竹と、1976年の巨人の「29」となっている。
しかし、昨年のロッテの借金は「33」。すなわち2018年のロッテは、プロ野球史上最大の巻き返しに挑むことになる。
ポスターには「史上最後方からの挑戦」「今年優勝したら過去最大の大マクリ」「俺達の雄姿を球史に刻め!!」「前例なき新たな王者の歴史を作る」「シンガリから天下取りへ」などなど、歴史的な優勝劇を願う言葉を井口監督の背景に掲載し、「作りマクレ」られている。
今年のロッテは単なる“下克上”ではなく、歴史に残る史上最大の“下克上”を目指す。
文=増田晋侍