前半戦のパ・リーグを盛り上げた西武から6人がオールスターへ(C)KYODO NEWS IMAGES

◆ 劇的連勝も…

 西武の勢いが止まらない。

 開幕8連勝に始まった2018年。連勝が止まってからの反動が不安視されたが、初黒星の4月10日以降も5勝4敗で1つ勝ち越し。なかでも8回終了時0-8からひっくり返した4月18日のゲームは圧巻で、19日も8回に一挙6点を奪う猛攻で逆転勝利と劇的な試合が続いている。

 これだけ奇跡的な勝利が続けば、当然ファンの期待も膨らんでくる。特に今年は本拠地移転40周年のメモリアルイヤー。10周年・20周年・30周年ではいずれもリーグ優勝を果たしているということもあり、今季にかける想いは強い。

 しかし、この快進撃に水を差すつもりはないのだが、ここに来て気になる数字が浮かび上がっている。それが「チーム防御率」だ。

 17試合を終えて13勝4敗という見事な成績ながら、チーム防御率4.08はリーグワースト。それも唯一の4点台という抜けたワーストとなっている。

◆ 劇勝の裏の不安

 ド派手な大逆転劇に目がいきがちだが、考えてみれば大量点差をひっくり返すということは、それだけ失点をしているということでもある。特に直近4試合は12・7・8・8の計35失点。これで勝敗は2勝2敗のタイというのだから、にわかに信じがたい。

 劇勝を演出している打撃陣の成績は、チーム打率.286と得点98は12球団トップの成績。それでいて本塁打は13とリーグでも4番目という数字であることから、打線のつながりの良さが現れている。

 それを思うと、より一層防御率の異常さが際立つ。当然だが、西武の投手陣は西武の打線と対戦することはない。12球団トップの打線と対戦していないのにも関わらず、防御率はリーグで抜けたワースト。優勝を目指していくうえで、これは大きな懸念材料になるだろう。

◆ いてまえ打線以来の…

 ただし、チーム防御率がワーストでも優勝を掴み取ったというチームもある。2000年以降のパ・リーグで探してみると、2001年の近鉄がそうだった。

 最強“いてまえ打線”はリーグトップのチーム打率.280をマークし、得点770も最多。チーム本塁打は驚異の211本という成績を残している(うち101本がローズ・中村紀洋コンビ)。

 ところが、チーム防御率を見てみると4.98でリーグワースト。最強打線と戦わなくて済むはずが、5点に近い防御率を叩き出していた。

 今年の西武に関してはまだシーズンも始まったばかりであり、まだ試合数も少ない分、防御率も跳ね上がってしまっているというところもあるが、果たしてこの後どういった推移を見せていくのか。強力打線だけでなく、投手陣の奮闘にも注目だ。

この記事を書いたのは

ベースボールキング編集部

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