2018.04.28 14:00 | ||||
埼玉西武ライオンズ | 7 | 終了 | 3 | 東北楽天ゴールデンイーグルス |
メットライフ |
菊池が楽天戦13連勝!
西武の菊池雄星が4月28日の楽天戦(メットライフ)に先発し、6回71球無失点と好投。次回登板に備えて早めの降板となったが、強力打線の援護もあり白星を手にした。
今季は寝違えの影響などもあり調整が送れ、万全の状態で開幕を迎えられたわけではなかったが、打線の援護にも助けられて開幕から自身5連勝。さらに楽天との対戦に限ると、足掛け3年に渡って13連勝中。前回の敗戦から約2年間勝ち続けており、まさに「楽天キラー」と化している。
【2016年】
★ 5/12:7.1回3失点(10三振 6四死球 自責3)
☆ 5/25:7回0失点(5三振 1四死球 自責0)
☆ 8/05:6回2失点(6三振 1四死球 自責2)
☆ 9/17:5回0失点(5三振 4四死球 自責0)
【2017年】
☆ 5/ 5:7回1失点( 9三振 2四死球 自責1)
☆ 5/26:8回1失点( 9三振 2四死球 自責1)
☆ 7/ 7:9回0失点(14三振 2四死球 自責0)
☆ 8/ 3:8回1失点(11三振 1四死球 自責1)
☆ 8/17:9回0失点( 7三振 4四死球 自責0)
☆ 8/31:9回1失点(11三振 2四死球 自責0)
☆ 9/14:7回1失点(11三振 2四死球 自責0)
☆ 10/3:7回3失点( 9三振 5四死球 自責1)
【2018年】
☆4/13:6回5失点(7三振 4四死球 自責5)
☆4/28:6回0失点(7三振 0四死球 自責0)
13連勝中の楽天戦を振り返ると、通算成績は98投球回、109奪三振、自責点11、防御率1.01となっている。なお、昨季までの11連勝中の成績を見ると、防御率は驚異の「0.63」だった。
特に2017年シーズンは、16勝のうち半分の8勝を楽天から稼いでおり、まさに“お得意様”という状況。その2017年は唯一、ペゲーロに打率.348と打たれていたが、10打数以上対戦した打者は、ほぼ1割台以下に抑えている。
【17年に10打数以上対戦した打者と被打率】
銀 次 :打率.160(25-4)
ウィーラー:打率.125(24-3)
ペゲーロ :打率.348(23-8)
島 内 :打率.222(18-4)
アマダー :打率.000(17-0)
松 井 :打率.083(12-1)
茂 木 :打率.000(10-0)
オ コ エ:打率.100(10-1)
今 江 :打率.000(10-0)
細 川 :打率.100(10-1)
球団記録は22連勝?!
ちなみにライオンズの投手で同一球団の最長連勝記録は、稲尾和久が近鉄相手に記録した22連勝。1956年から1959年までの4年間で達成している。ただし当時は西鉄時代で、この4年間の稲尾の成績は119勝37敗というとんでもないもの。年間約30勝ペースということになる。この中に近鉄相手の22連勝が含まれており、「近鉄キラー」と呼ばれていた。
そして、西武になってからの記録はというと、工藤公康(現ソフトバンク監督)が、ソフトバンクの前身にあたるダイエー相手に記録した14連勝。1989年から92年にかけで達成している。
なお、菊池の次回登板は、中5日で迎える5月4日(金)の楽天戦。菊池が次回の対戦でも白星を手にすることができれば、偉大な先輩左腕の記録に並ぶこととなる。果たして、菊池が東北の地で14連勝を飾るのか、それとも楽天が本拠地で意地を見せるのか--。今季3度目の対戦が今から楽しみだ。