ニュース 2018.05.23. 11:45

復活の山田哲人 “前人未到”への挑戦

無断転載禁止
ヤクルトの山田哲人

「40-40」も狙える好スタート


 山田哲人(ヤクルト)が調子を上げてきた。

 開幕当初は四球こそ多く選んでいたものの、安打がなかなか生まれず打率が低迷。それでも、そこから4月終了時点で打率.264まで上昇させると、5月19日には初めての打率3割超えを果たした。

 その翌日の試合でも4打数2安打の結果を残し、現時点でリーグ8位につける打率.305。また、11本塁打はリーグ3位タイで、12盗塁は単独トップとなっている。

 単純計算ではあるが、このペースでシーズンを終えると「39本塁打・42盗塁」となり、“前人未踏”の「40-40」も視野に入ってくる。2016年以来となる3度目のトリプルスリーへ向けて、そして日本プロ野球史上初の偉業へ向けて好スタートを切ることができたと言っていいだろう。


“前人未到”への挑戦


 青木宣親の復帰もあって、今季は1番に入ることが多くなっている山田。その結果、“走れる”シチュエーションが増え、早くも昨年記録した14盗塁に届く勢いで盗塁を決めている。しかも、盗塁失敗は「0」。成功率100%をキープしているのだ。

 球史に残る韋駄天たちをもってしても、誰も“成功率100%の盗塁王”にはなれなかった。どんな快足の持ち主でも、1つも失敗しないというのは難しい。山田も2016年に93.8%(30/32)という極めて高い成功率を記録しているが、100%という数字は近いようで遠い。


 また、そんな山田に期待がかかる“前人未到”の記録がもうひとつある。それが「シーズン併殺打0」だ。

 ここまで40試合・189打席になって併殺打がない山田。昨季はバレンティン(18個)に次ぐチームワースト2位の15個の併殺打を記録していたが、前に走者がいないケースの多い1番がメインとなった今季は一気にその数を減らしている。

【山田哲人・年度別併殺打】
2018年:0(189打席)
2017年:15(624打席)
2016年:16(590打席)
2015年:11(646打席)
2014年:10(685打席)
2013年:6(396打席)
2012年:0(49打席)
※2012年・2013年は規定打席未到達
※2018年は40試合終了時点


過去12人が達成も…?


 なお、規定到達での「併殺打0」というと、2016年の西川遥輝(日本ハム)以来で2年ぶり・史上13人目の記録となる。では、何が“前人未到”なのか…?答えの前にこれまでの達成者を見ていただこう。

【シーズン「併殺0」達成者】
1951年:呉 昌征(毎日/422打席)
1953年:金田正泰(大阪/578打席)
1961年:玉造陽二(西鉄/463打席)
1966年:八田 正(東京/436打席)
1969年:藤田 平(阪神/556打席)
1982年:若松 勉(ヤクルト/428打席)
1982年:松本匡史(巨人/465打席)
1997年:武藤孝司(近鉄/447打席)
1998年:坪井智哉(阪神/455打席)
2000年:清水隆行(巨人/431打席)
2009年:田中賢介(日本ハム/680打席)
2016年:西川遥輝(日本ハム/593打席)
※規定打席到達者


 この表を見てピンと来た方もいるだろうか。実は過去の12人は全員が左打者。右打者でこの記録を達成した選手はいないのだ。

 当然、一塁までの距離が違う分、左打者の方が併殺を取られにくい。そのうえ、山田は本塁打王を獲得するような“強く振る”タイプであり、常識的に考えれば併殺打も多くなりがちな選手といえる。過去の達成者を見ても左の“俊足巧打”タイプがほとんどで、そういった点からも“前人未到”への挑戦と言えるだろう。

 ちなみに、5月22日終了時点の規定到達者で未だに併殺が「0」という選手は、セ・リーグに3人、パ・リーグには8人いる。しかし、パ・リーグは全員が左打者なのに対し、セ・リーグは3人いずれも右打者。山田に加え、広島の菊池涼介とDeNA・大和が“右打者初”の記録への挑戦権を持っている。

 復活の気配漂う山田哲人は最終的にどんな成績を残すのか。本塁打や盗塁はもちろんのこと、“併殺打”にも注目が集まる。



【PR】東京ヤクルトスワローズを観戦するなら「DAZN Baseball」

Bクラスからの王座奪還を目指すヤクルトは村上宗隆と山田哲人の復活がカギを握る。2年目の吉村貢司郎を筆頭に若手投手の成長にも注目!

「DAZN Baseball」とは、月額2,300円(税込)でDAZNのプロ野球コンテンツをすべて楽しめるプランです(月々払いの年間プランのみ)。

プロ野球だけを楽しみたい方は、月額4,200円(税込)のDAZN Standard​よりも1,900円お得に視聴できます。

POINT

ペナントシリーズ、交流戦、CSまで余さず堪能できる!

② オフシーズンもドキュメンタリーやバズリプレイなどコンテンツが充実!

毎月2,300円でライブ配信・見逃し配信・ハイライトまで視聴可能!

【PR】「DMM×DAZNホーダイ」でプロ野球を観よう!

「DMM×DAZNホーダイ」とは、DMMプレミアムとDAZN Standardをセットで利用できるプラン。

単体契約ならDMMプレミアム月額550円(税込)、DAZN Standard月額4,200円(税込)のところ、本プランなら月額3,480円(税込)だからとってもお得です。

POINT

① 「DMM×DAZNホーダイ」なら単体契約より月額1,270円(税込)も安い!

② DAZNだけの契約と比較しても月額720円(税込)お得に楽しめる!

③ 新規入会月から最大3カ月間、「DMMポイント」を550ポイント付与!

ポスト シェア 送る

もっと読む

  • ALL
  • De
  • 西