◆ 「全然ダメ…」
22日に横浜スタジアムで行われた『Cygames スペシャルナイター』DeNA-中日戦の試合前に、キックボクサーの那須川天心選手が始球式を行った。
格闘技界の“神童”が挑んだ初めての始球式。「(本業でも)得意技はストレートなので、当日はしっかり決めたいと思います!!」と意気込んでマウンドへ。セットポジションに入り、“ライトニング・レフト”と称される左腕から放たれたボールは、無情にもホームベースまで届かず、ワンバウンドでキャッチャーミットに収まった。
これには“神童”と恐れられる男もマウンドにへたり込んでガックリ。照れ笑いを浮かべながら観客に手を振り、グラウンドを後にした。
大好きな「44」を背に大役を務めた那須川は「全然ダメ。マウンドには魔物が棲んでいた。初心者が来る場所じゃない…」と反省しきり。それでも、「大勢の人が自分を知っていてくれて嬉しかった」と最後はポジティブに振り返る。
奇しくもこの日は、スタジアムを青く光るグッズで輝かせる『BLUE☆LIGHT SERIES 2018』の初日。イベントの趣旨ともがっちりマッチしたキラキラの“天心スマイル”で試合前のハマスタを彩った。
取材・文=萩原孝弘