◆ 雨天中断後のグラウンドに珍客
現地時間30日(日本時間31日)にコメリカ・パークで行われたタイガース-エンゼルスの一戦で、一羽のガチョウが大きな注目を集めた。
不安定な天候で2度の中断があったこの試合。注目のシーンは2度目の中断が開けようとしていた時のこと。6回表二死、スコールのような大雨が過ぎ去り、試合再開に向けて準備が進められていたところ、外野のフィールドに一羽のガチョウが出現した。スタッフが追い払おうとするも、低空飛行を続けるばかりでなかなか飛び立とうとしない。
そこから30秒ほどの戦いの末、観念したのか内野グラウンドあたりから大きく羽ばたいていくと、場内からは大歓声。ところが、球場の外に出るには高さが足りなかった。飛び立とうとしたガチョウは、一塁側3階スタンドのリボンビジョンに突進。勢いを失ったまま、一階スタンド席に降り立った。
まさかの出来事に不安が広がったが、足から着地して意識もあり、直後に駆け寄ったスタッフが保護。タイガースの球団公式Twitterも「健康な状態で、球場の外に放たれた」ことをすぐに報告し、ファンからは安堵のコメントが寄せられている。
◆ 「ラリーモンキー」ならぬ「ラリーグース」?
すると、この“騒動”が明けた試合再開直後の6回裏にタイガース打線が火を噴く。
大谷翔平の後を受けてこの回から登板したキャム・ベドロジャン、ジム・ジョンソンを攻め立て、4安打集中の5得点。6-1とリードを広げ、そのまま勝利を収めた。
これには、タイガースファンを中心に「ガチョウが幸運を運んできた!」という声が多く挙がり、特にエンゼルス戦だったこともあって、エンゼルスの本拠地でお馴染みとなっている逆転の象徴『ラリーモンキー』に対抗して『ラリーグース』とする声も。Twitter上などでは『#RallyGoose』なるハッシュタグで感謝のコメントが多数寄せられている。
果たして、『ラリーグース』はタイガースの新たな幸運の象徴として定着するのか…。今後の展開に注目だ。