6月の「スカパー!サヨナラ賞」を受賞したヤクルト・山田哲人とスカパー!プロ野球アンバサダーの倉持明日香さん

◆ プロ5年目で初のサヨナラ打

 プロ野球セ・パ両リーグは17日、6月度の「スカパー!サヨナラ賞」を発表。パ・リーグはソフトバンクの上林誠知、セ・リーグはヤクルト・山田哲人がともに初受賞を果たした。

 上林は6月29日(金)にヤフオクドームで行われたロッテ戦の9回、4-5と1点を追う二死一・三塁のチャンスで左中間へのサヨナラ打を放った。

 8回表終了時点で2-5と劣勢だったソフトバンクも、8回裏に上林が一発を放って2点差。迎えた9回は先頭からの二者連続安打で無死一・二塁と逆転への機運が一気に高まるも、続く打者がバントに失敗して最悪の併殺。二死二塁となってしまう。それでも代打の福田秀平が四球を選んで繋ぐと、長谷川勇也の適時打で4-5の1点差に。ここで打席に入った上林は初球を迷いなく振りぬくと、打球は左中間を突破。一気に一塁走者も生還し、起死回生の逆転サヨナラ打となった。

 なお、上林のサヨナラ打はプロ5年目にしてこれが初めて。

▼ 上林誠知・コメント

サヨナラヒットを打ったのが初めてだったので、
素直に嬉しい気持ちです。
同点だったらもう少し気楽に打席に入れたと思うのですが、
まだ負けていたので同点打を打つ気でいたのですが、
長打になりサヨナラになったので良かったです。
プレッシャーもあり、緊張もしていたのですが、
もう内容は考えず初球から行こうと思っての打席でした。

打ってからは「抜けてくれ!」と思いながら全力で走っていて、
ベンチからみんなが飛び出してきたのをよく覚えています。
打席に入れば毎回「打とう」と思っていますし、
チャンスになればその気持ちは強くなるので、
今後も気持ちで負けないようにしたいです。

今回はサヨナラヒットという形でしたが、
これからの試合でも良い場面でもっともっと
打てるように頑張りたいと思います。

◆ 意外にもサヨナラ“打”はプロ初

 セ・リーグからは、ヤクルトの山田哲人が意外?にも初受賞。6月28日(木)に神宮球場で行われた中日戦の9回にサヨナラ3ランを放った。

 ヤクルトは2-2の同点で迎えた8回表、中日に3点を勝ち越されるも、直後にバレンティンの2ランが飛び出して1点差で9回へ。ところが、逆転に繋げたい9回表も失点を喫し、4-6で最後の攻撃を迎える。

 先頭・坂口智隆の四球から無死満塁のチャンスを作ると、西浦直亨の2点適時打で同点。なおも一死一・二塁で打席に入った山田は1ボールからの2球目をフルスイングすると、高々と舞い上がった打球はレフトスタンドへ。劇的なサヨナラ3ランでチームを4連勝に導いた。

 なお、山田は過去にサヨナラ四球が2度あったものの、“サヨナラ打”はプロ8年目にして初めて。

▼ 山田哲人・コメント

この賞が受賞できて、非常に嬉しく思いますし、
あのサヨナラ本塁打はプロ野球生活の中でも
すごい印象に残っている一打席でもあり、
本当に野球をやっていてよかったなと思うシーンで、
すごく心に残っています。
本当に打てて良かったと思います。

これから後半戦に入っていきますが、
粘り強い野球をすればチャンスはあると思うので、
一球一球最後まで全力プレーを忘れずに
やっていきたいと思います。
まだまだあきらめず
優勝目指して一戦一戦頑張りたいと思います。

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