歌手の渡辺美里が4日、メットライフドームで行われた西武対日本ハム戦を前に国歌独唱を、試合後にはライブイベントを実施した。
1986年から20年間、同球場でライブを行っていた渡辺はライブ後、「この舞台に久しぶりに立って、当時コンサートをしていた時の風景が蘇ってきました。“我がホーム”で歌うことができたことに感動しております」と“聖地”への帰還を喜んだ。
ライブでは当初、「My Revolution」「10years」「サマータイムブルース」の3曲を披露する予定だったが、試合が終了したのは21時50分。メットライフドームは22時を過ぎると鳴り物の応援ができなくなることもあり、音響をつかってのライブは1曲目の「My Revolution」のみ。それでも2曲目の「10years」をアカペラで熱唱し、10年ぶりの日本一を目指すチームを後押しした。
残念ながら予定していた楽曲をすべて歌うことはできなかったが、スタジアムに詰めかけた多くのファンが最期まで残り、渡辺の歌声に酔いしれた。
渡辺がライブを行っていた1986年から2005年までの20年間で、西武が成し遂げたリーグ優勝の回数は12度。この日の試合には敗れてしまったが、黄金時代を共に歩んできた勝利の女神の歌声は、10年ぶりのリーグ制覇と日本一を目指すチームの力となったはずだ。