ヤンキース・田中将大

○ レッドソックス 5 - 4 ヤンキース ●
<現地時間8月5日 フェンウェイ・パーク>

 ヤンキースの田中将大投手は現地時間5日(日本時間6日)、敵地で行われたレッドソックス戦に先発登板。5回途中までに9奪三振を記録する力投を見せるも、痛恨の一発を浴びて降板。味方が終盤に試合をひっくり返して負けは消えたものの、チームは延長戦の末にサヨナラ負けを喫している。

 ア・リーグ東地区の首位攻防戦…といっても8.5ゲームの差を追いかけるヤンキース。このところ好投が続く田中に連敗ストップを託す。

 田中は序盤から走者を背負う展開も、要所で三振を奪ってなんとかピンチを切り抜け、スコアボードにゼロを並べて行く。味方の援護もないなかで力投を見せていたが、ついに5回につかまる。先頭を切って一死走者なしからムーキー・ベッツに痛恨の被弾。先制点を許してしまう。

 その後は三振で二死とするも、スティーブ・ピアースを打ち取ってチェンジと思いきや味方の失策で二死二塁というピンチを迎えたところで投手交代。田中は5回途中1失点でマウンドを降りた。

 それでも7回、レッドソックス先発のデービッド・プライスに封じ込まれていた打線がついに奮起。安打と四球でチャンスを作ってプライスを降板させると、代わったヒース・ヘンブリーからも四球をもぎとって無死満塁。このチャンスでアーロン・ヒックスが放ったショートへの当たりがタイムリーエラーを誘い、思わぬ形で逆転。さらにジャンカルロ・スタントンがレフトへの適時打を放って1点を追加すると、グレイバー・トーリスの犠飛も飛び出してこの回一挙4点。逆転に成功する。

 投手陣も田中の後をデービッド・ロバートソン、ザック・ブリトン、デリン・ベタンセスというそうそうたるメンバーでバトンを繋ぎ、9回はアロルディス・チャプマンが登場。ところが、この日は守護神が誤算。先頭を三振で斬りながら連続四球でピンチを招くと、三振を挟んでこの回3つめの四球。二死満塁とすると、J.D. マルティネスに適時打を浴びて2失点。なおも二死一・二塁から三ゴロで試合終了かと思いきや、深い位置からのワンバウンド送球を一塁手が捕球できず。その間に二塁から走者が生還して4-4の同点。土壇場で試合は振り出しに戻り、延長戦へと突入した。

 試合は10回、ジョナサン・ホルダーが一・二塁のピンチを招くと、アンドルー・ベニンテンディにセンターへの安打を浴びて二塁走者が生還。盤石リレーが崩れたヤンキースは痛恨のサヨナラ負けで連敗が5に伸びた。

 田中は4回2/3を投げて被安打6、与四球1、9奪三振で1失点。デビュー以来5年連続となる2ケタ・10勝目は次戦以降に持ち越しとなった。

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