チームの救世主になれるか
現在4連敗中と元気のない日本ハム。気がつけば後ろにソフトバンクが0.5差で接近してきている中、23日に直接対決の第3戦が東京ドームで行われる。
静岡で行われた初戦は2ケタ失点で大敗。東京ドームに移った第2戦は清宮幸太郎の2試合連続弾で一時逆転に成功しながら、土壇場で逆転を許して勝利を逃した。嫌な流れを断ち切りたい第3戦、その先発マウンドに登るのが、プロ初登板となる宮台康平だ。
昨秋のドラフト会議を盛り上げた東大出身のサウスポー。開幕一軍を目指したキャンプの序盤で腰に張りが出てしまい、ここまでデビューが遅れてしまったものの、いよいよデビューを迎える。
ファームでは12試合の登板で3勝1敗、防御率4.97という成績。防御率こそいまひとつの数字となっているものの、8月5日の西武戦では7回2失点の好投で勝利。8月14日のロッテ戦でも5回無失点で勝利を収め、連勝で勢いに乗っている。
51年ぶりの快挙へ
東大出身のプロ野球選手というと、この宮台が6人目になる。
第1号は1965年にドラフト外で太洋に入団した新治伸治。続いて1966年のドラフト3位で井手峻が中日へと入団すると、以降はしばらく東大出身者は現れず。3人目は26年後、1992年にドラフト8位でロッテに入団する小林至まで出てこなかった。その後は1999年に遠藤良平が日本ハムへ、2004年に松家卓弘が横浜へと入団。そこからまた10年以上空き、宮台が登場するというわけだ。
新治はプロ4年間で9勝(6敗)をマーク。井手は投手として入団も1年目に1勝を挙げたのみで、その後は故障もあって一軍登板はなし。1970年から外野手に転向するも、打率.188・1本塁打という成績に終わっている。
以降も小林は一軍登板がないまま引退、遠藤と松家も一軍登板こそあったものの、勝利を挙げることはできなかった。
宮台が勝利を挙げれば、1967年の井手以来で実に51年ぶりという快挙になる。東大出身者として久々の勝利を挙げ、チームの連敗を止めることができるか。宮台にかかる期待は大きい。