ニュース 2018.09.13. 11:30

“松坂世代”がまたひとり…村田、後藤に続いて杉内も引退へ

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引退表明の記者会見を終え、花束を手に引き揚げる巨人の杉内俊哉投手=12日、東京都内のホテル

松坂世代の3選手が現役引退を決意


 平成最後の年に、“世代交代”を印象付ける報道が続いている。
 
 シーズンも残り1カ月をきり、優勝争いとともにCS進出をかけた順位争いも熾烈を極めるなか、今季中のNPB復帰が叶わなかった独立リーグ・栃木ゴールデンブレーブスの村田修一が9月9日に引退を表明。翌10日には、DeNAのG後藤武敏が今季限りでの引退を発表した。

 さらに衝撃は続く。1日空けて12日、巨人の杉内俊哉が都内で会見を開き、今季限りでの現役引退を表明した。

 鹿児島実業高から社会人・三菱重工業長崎を経て、2001年のドラフト3巡目でダイエー(現ソフトバンク)から指名を受けた杉内。入団2年目に10勝を挙げると、日本シリーズMVPも受賞。2005年には最多勝(18勝)と最優秀防御率(2.11)のタイトルを手にして、リーグMVPと沢村賞の栄誉も手にした。

 その後も最多奪三振のタイトルを3度獲得(08年・09年・12年)し、12年からはFAで加入した巨人でリーグ3連覇に貢献。日本代表としても、五輪に2度(00年・08年)、WBCには3度(06年・09年・13年)出場。“世界一連覇”を果たしたメンバーのひとりでもある。

 プロに入ってからの14年間で142勝(77敗)を挙げた平成を代表する左腕もケガには勝てず、ここ3年は一軍での登板機会がない状態が続いていた。後藤が「やりきった」と語った一方で、杉内はケガによる断念に悔しさをにじませた。


残る松坂世代は11人


 村田に後藤、そして杉内…。この3人に共有しているのが、いわゆる“松坂世代”であることだ。

 「1980年4月2日~81年4月1日生まれ」の彼らは、プロ野球界屈指の“豊作年”として知られる年代。これまで多くの名選手を輩出してきたが、この世代を代表する松坂大輔(中日)も9月13日に38歳を迎えるという“アラフォー”。「○○歳からがベテラン」といった定義はないが、その言葉もしっくりとくる年齢になったことは間違いないだろう。

 近年は毎年のようにユニフォームを脱ぐ決断を下す選手が出てきているなか、現在プロ野球界には「13人」もの“松坂世代”が残っている。後藤と杉内を引いても残りは11人。それだけの選手が今なお現役を続けていることこそ、“松坂世代”の“松坂世代”たる所以なのかもしれない。 

 ちなみに、プロ野球の12球団で松坂世代の現役選手がいないのは、西武とロッテの2球団のみ。今季終了後に後藤がいなくなるDeNAと、杉内がいなくなる巨人も、松坂世代が不在の球団となる。


“松坂世代”の現役選手


【日本ハム】
▼ 実松一成:81年1月18日生
☆98年ドラフト1位(佐賀学園高)
今季:1試合 打率.000 本0  点0
通算:511試合 打率.166 本20 点58

▼ 矢野謙次:80年9月21日生
・02年ドラフト6位(国学院久我山-国学院大)
今季:18試合 打率.188 本0  点1
通算:758試合 打率.261 本29 点153


【ソフトバンク】
▼ 和田 毅:81年2月21日生
・02年自由枠(浜田高-早稲田大)
今季:8試合 4勝0敗 防御率2.49
通算:242試合 126勝66敗 防御率3.11


【楽天】
▼ 久保裕也:80年5月23日生
・02年自由枠:(沖学園高-東海大)
今季:24試合 1勝0敗1S 防御率1.75
通算:478試合 51勝36敗37S 防御率3.44

▼ 渡辺直人:80年10月15日生
・06年大・社ドラフト5位(牛久高-城西大-三菱ふそう川崎)
今季:63試合 打率.188 本1 点10
通算:1109試合 打率.261 本5 点226


【オリックス】
▼ 小谷野栄一:80年10月10日生
・02年ドラフト5位(創価高-創価大)
今季:69試合 打率.210 本1 点71
通算:1393試合 打率.264 本5 点566


【広島】
▼ 永川勝浩:80年12月14日生
・02年自由枠(新庄高-亜細亜大)
今季:19試合 1勝0敗 防御率5.06
通算:523試合 37勝42敗165S 防御率3.47


【巨人】
▼ 杉内俊哉:80年10月30日生 ⇒ 引退
・01年ドラフト3位(鹿児島実-三菱重工長崎)
今季:一軍登板なし
通算:316試合 142勝77敗 防御率2.95


【DeNA】
▼ G.後藤武敏:80年6月5日生 ⇒ 引退
・02年自由枠(横浜高-法政大)
今季:一軍出場なし
通算:1393試合 打率.264 本5 点566


【阪神】
▼ 藤川球児:80年7月21日生
・98年ドラフト1位(高知商)
今季:45試合 4勝2敗 防御率2.14
通算:702試合 54勝33敗224S 防御率2.02


【ヤクルト】
▼ 館山昌平:81年3月17日生
・02年ドラフト3位(日大藤沢高-日本大)
今季:4試合 0勝3敗 防御率5.06
通算:276試合 85勝66敗10S 防御率3.47


【中日】
▼ 松坂大輔:80年9月13日生
・98年ドラフト1位(横浜高)
今季:10試合 5勝4敗 防御率3.93
通算:215試合 113勝64敗1S 防御率2.99

▼ 工藤隆人:81年3月30日生
・04年ドラフト9位(弘前実-青森大-JR東日本)
今季:69試合 打率.143 本0 点1
通算:631試合 打率.254 本1 点49


※2018年9月11日時点
※松坂世代=1980年4月2日~81年4月1日生まれの選手
※NPBのみ/助っ人外国人を含めない

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