異議申し立ても処分内容は変わらず
NPBアンチ・ドーピング特別委員会は21日、楽天のジャフェット・アマダー選手のアンチ・ドーピング規程違反に対する異議申立てに対する判断を発表。NPBアンチ・ドーピング調査裁定委員会が2018年8月9日に科した制裁処分(6カ月間の出場停止処分)を維持するとした。
日本野球機構(NPB)は8月9日、ドーピング検査で「利尿薬および隠ぺい薬」とされている禁止物質(クロルタリドンとフロセミド)がアマダーの尿検体から検出されたことを受け、6カ月の出場停止処分を科していた。
アマダーは8月22日に異議申し立てを行い、9月4日に弁明の機会を与えられ、これまでのキャリアを通じて禁止薬物を意図的に服用したことは一度もないと主張。その一方で、検出された事実は動かせないこと、およびそれに対する制裁を受け入れるつもりであること、ファン、球団、NPBおよび関係者への謝罪の意を述べていた。
また、禁止物質が体内に入った経路を明らかにし、ファンへの説明を行うため、摂取していた6種の製品の成分分析を実施したが、弁明の機会までに成分分析の結果を提示することは間に合わなかったとのこと。
その結果、「これまでにアンチ・ドーピング規程違反による制裁を受けたことがないこと、禁止物質を常習的に使用したことが認められないこと、使用していた医薬品やサプリメントなどに禁止物質が混入されていた可能性を否定できないこと、謝罪と心からの反省の意思を表明していることを考慮しても、その情状は軽いものということはできず、本件制裁はやむを得ないものと言わざるを得ない」という結論に至ったという。