○ 広島 10 - 0 ヤクルト ●
<23回戦・マツダスタジアム>
広島が2位のヤクルトを直接叩き、27年ぶりの地元優勝を達成。同時に球団初の3連覇を成し遂げた。
広島は初回、3番丸の中前適時打で先制。さらに一死一、二塁から、5番松山が放った遊ゴロは完全な併殺コースだったが、これが遊撃・西浦の前でイレギュラーバウンドし、ラッキーな適時二塁打で2点目を加えた。その後も、6番野間の適時内野安打、7番会沢の左前適時打、8番安部の中犠飛で加点。初回から一挙5点のビッグイニングとした。
5回以降も野間、松山のこの試合2本目となる適時打などで加点。終わってみれば先発野手全員となる17安打で計10点を奪った。7回には今季限りでの引退を発表した新井が代打で登場。三ゴロに倒れたが大歓声が送られた。
投げては先発の九里が力投。4回は無死満塁の大ピンチを迎えたが、4番バレンティンを一飛、続く雄平を遊ゴロ併殺に仕留め渾身のガッツポーズを見せた。5回以降はヤクルト打線に安打を許さず、8回2安打無失点の快投で8勝目(4敗)。9回は抑えの中崎が締め、3年連続の胴上げ投手となった。
広島は4月24日に首位へ返り咲いて以降、一度もその座を譲ることなく独走優勝。マジック「1」としてから足踏みが続いたが、それでも2位のヤクルトに9.5ゲーム差をつけた。次なる目標は、昨シーズン敗退したクライマックスシリーズ突破。そして、1984年以来、34年ぶりとなる日本一達成だ。