ニュース 2018.09.27. 09:00

解説陣がみたリーグ3連覇・広島の強さ

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2018年にリーグ3連覇を達成した広島(C)KYODO NEWS IMAGES
 広島は優勝マジック『1』で迎えた26日のヤクルト戦、10-0で勝利し、球団史上初となるリーグ3連覇達成した。

 8月11日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター広島-巨人戦』で解説を務めた江本孟紀氏は広島の強さについて「一番大きいのは競争の中で生まれてきていると思います。人よりも野球を知っている。人よりも動きがいい、人よりも違うことをしたりを覚えてきた野球ですよ。ランナーが一人出て、最悪でも進めたりとか、そういうところが他球団と違うところですよね」と競争力の高さを挙げた。

 8月30日の巨人戦では、3-2の9回二死二、三塁から菊池の執念のタイムリー内野安打、続く丸佳浩の適時打、さらに新井貴浩の二ゴロを二塁・山本泰寛のファンブルした間に三塁走者が生還。9回に試合を決定づける3点を挙げた。山崎武司氏は「小さなミスを逃さず、点数を取っていきますよね。ちょっとしたミスに付け込んで、最後は勝ってしまう。王者カープですよね」(同日に放送されたニッポン放送ショウアップナイター 巨人-広島戦)と相手の隙をつく攻撃に強さを感じたようだ。

 3連覇を成し遂げた球団。選手たちがゲームの流れを分かっている。得点にこそ繋がらなかったが、9月2日のヤクルト戦では7-3の6回、先頭の野間峻祥がショートの失策で出塁すると、続く2番・菊池涼介が1ボールから2球目にきっちりと送りバントを決めた。大矢明彦氏は「この辺の野球ですよね。この回はエラーから始まっているで、1点という意味合いが全く違う。その辺の捉え方は大人のチームですよね。菊池はバントのサインが出ていなくても、やっていると思うんですよ。この1点というところで、この辺が大人のチームだなと感じますね」(同日に放送されたニッポン放送ショウアップナイター ヤクルト-広島戦)と評価した。

 また広島は主力が故障や不振で離脱しても、それをカバーするだけの力がある。山本昌氏は9月15日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター DeNA-巨人戦』で「カープはケガ人が1人出ても代わりが活躍しますからね。安部選手がケガしていませんけど、西川選手が十分埋めています。丸選手や鈴木誠也選手がケガしているときでも、野間選手がしっかりやっていましたからね」と語った。

 選手一人ひとりが自身の役割を理解し、主力選手の故障や不調で抜けてもそれをカバーできる選手層の厚さ。今季も広島の強さが際立つシーズンとなった。

(ニッポン放送ショウアップナイター)
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