ニュース 2018.09.28. 09:00

解説陣が語った広島の走塁力の高さ

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9回、広島・野間の左犠飛で生還する西川。捕手中村=神宮(C)KYODO NEWS IMAGES
 広島が26日に球団史上初のリーグ3連覇を達成した。

 広島はリーグトップの694得点を記録しているが、多くの得点を生んだのが隙のない走塁だ。ニッポン放送ショウアップナイター解説陣も広島の走塁力の高さを評価している。

 8月4日のDeNA-広島戦で、2回一死二塁から二塁走者の菊池涼介は、田中広輔が放った詰まった当たりをDeNAのセンター・桑原将志の前に落ちるのを確認すると、スピードをあげて一気にホームインした。

 この走塁に同日の中継で解説を務めた大矢明彦氏は「少し詰まり気味の打球だったので、落ちるまで我慢するか、判断よく回ってこないと還ってこれないんですけど、1回振り返った瞬間にセンターの桑原と位置関係を判断して、そのままホームに還ってきました。非常に良い走塁でした」と頭を使った走塁を高く評価した。

「桑原もダイレクトで(ホームに)放ってきましたので、そのおかげで田中もセカンドまで楽にいけましたよね」と大矢氏が話すように、打った田中もセンター・桑原が本塁へ送球する間に二塁進塁した。

 広島は相手の守備位置、送球を見て次の塁を狙う走塁が非常に多い。開幕直後の4月18日のヤクルト戦では、3回無死一塁から一塁走者・美間優槻(現ソフトバンク)が、続く会沢翼のセンター前ヒットで一気に三塁を陥れ、中村祐太のセンター前ヒットでホームイン。

 真中満氏は「イイ判断しましたね。センターが捕るかどうかという当たりでしたけど、良い判断で一気に三塁までいきましたよね。ノーアウトですから躊躇してもいいケースなんですけどね」(4月18日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 広島-ヤクルト戦』と絶賛した。

 また、新井貴浩、松山竜平、エルドレッドといった足が速いとはいえない選手たちも、常に全力疾走だ。真中氏は平凡な遊ゴロで、一塁へ全力で走る新井に「当たり前のことなんですけど、平凡なショートゴロで新井の全力なファーストまでのランニングを見るとしびれますよね。なかなかできそうでできないこと。言葉でいうよりも伝わりますからね」(7月7日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人-広島戦』)と全力プレーを評価した。

 貪欲に次の塁を狙う姿勢が、シーズン終わったときに3連覇に繋がったといえそうだ。

(ニッポン放送ショウアップナイター)
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