勝負強い打撃でチームに貢献
日本ハムは28日、矢野謙次選手が今季限りで現役引退することを発表した。
矢野はプロ16年目の外野手。国学院久我山高から国学院大を経て、2002年のドラフト6位で巨人に入団すると、3年目の2005年に85試合の出場で打率.281、7本塁打と活躍。2006年・2007年はともに103試合と出場数を伸ばした。
2008年以降は故障もあって出場機会が伸び悩んだものの、2010年頃からは代打の切り札としての役割を徐々に確立。2013年は代打での打率が.358(53-19)と勝負強さを発揮し、シーズン代打安打19は球団新記録に。得点圏打率も.349と高く、特に満塁では打率.462(13-6)と圧巻の強さを誇り、原辰徳監督からは「代打の神様」と賞賛された。
2015年のシーズン途中にトレードで日本ハムへと移籍。新天地でも代打の切り札として重用され、左投手が先発の際にはスタメン出場する機会も増えたが、2016年に膝の故障で出遅れると波にのることが出来ず。昨季からは若返りを図るチームの方針もあって二軍暮らしが長くなっていた。
▼ 矢野謙次・コメント
私、矢野謙次はこの度、現役生活を終える決断を致しました。
巨人で約12年、ファイターズで約4年、
両球団の方々には本当にお世話になりました。
応援してくださったファンの皆様のご声援が力となり、
16年もの間、プロ野球の舞台でプレーすることができました。
ケガにより戦列を離れてリハビリ中であっても、
試合後のライトスタンドで私の応援歌を全力で歌ってくださった
巨人ファンの皆様のこと。
札幌ドームで「来てくれてありがとう」と、
笑顔で迎え入れてくださったファイターズファンの皆様のこと。
忘れることはありません。
才能に恵まれていたわけではない私を起用し続け、
適性を見出してくださった素晴らしい監督、コーチ、スタッフの方々。
尊敬出来る先輩方。同い年の仲間。かわいい後輩たち。
たくさんの人々に支えられて共に戦うことができた、本当に幸せな選手生活でした。
残りあとわずかになりましたが、チームのために最後まで全力でプレーします。
変わらぬご声援、よろしくお願い致します!