◆ 5年ぶりの“両リーグ先行決着”
プロ野球の2018年シーズンもいよいよクライマックス。セ・パ両リーグでポストシーズンに進むチームが決まり、クライマックスシリーズのファーストステージが13日(土)に開幕する。
セ・リーグは広島が球団初の3連覇を成し遂げ、パ・リーグでは西武が実に10年ぶりのリーグ制覇。両チームに共通するポイントとしては、「前半戦を首位で折り返した後、そのまま先頭でゴールを駆け抜けた」ということだ。
やはり、前半戦から勝ち星を積み重ねるに越したことはないものの、セ・リーグは広島が3年連続で首位ターンからのVを決めている一方、パ・リーグでは2016年の日本ハムのような歴史的大逆転Vが印象深いように、近年は後半一気のまくりも決まる傾向にある。
リーグによって異なる傾向が出ているように、両リーグ揃って前半戦首位ターンチームがそのままリーグ制覇を果たしたというのは、実は2013年以来で5年ぶりのこと。その時は優勝チームの楽天と巨人がCSを勝ち上がり、激闘の末に楽天が創設初の日本一に輝いている。
もちろん、その時の各チームの状況によって変わってくる部分は大きいが、今回はクライマックスシリーズの開幕を前に過去の前半戦首位ターンチームが最終的に何位でシーズンを終え、ポストシーズンでどこまで勝ち上がったのかを調べてみた。
◆ 過去10年・前半戦首位チームと最終順位
<2008年>
▼ セ・リーグ
阪神(2位との差:9.5)
☆最終順位=2位 → ファーストステージ敗退
▼ パ・リーグ
西武(2位との差:4.5)
☆最終順位=1位 → 日本シリーズ優勝
<2009年>
▼ セ・リーグ
巨人(2位との差:2.5)
☆最終順位=1位 → 日本シリーズ優勝
▼ パ・リーグ
日本ハム(2位との差:1.0)
☆最終順位=1位 → 日本シリーズで敗退
<2010年>
▼ セ・リーグ
巨人(2位との差:0.5)
☆最終順位=3位 → ファイナルステージ敗退
▼ パ・リーグ
西武(2位との差:0.5)
☆最終順位=2位 → ファーストステージ敗退
<2011年>
▼ セ・リーグ
ヤクルト(2位との差:8.0)
☆最終順位=2位 → ファイナルステージ敗退
▼ パ・リーグ
ソフトバンク・日本ハム(同率首位)
☆最終順位(ソ)=1位 → 日本シリーズ優勝
☆最終順位(日)=2位 → ファーストステージ敗退
<2012年>
▼ セ・リーグ
巨人(2位との差:4.5)
☆最終順位=1位 → 日本シリーズ優勝
▼ パ・リーグ
ロッテ(2位との差:2.0)
☆最終順位=5位
<2013年>
▼ セ・リーグ
巨人(2位との差:2.5)
☆最終順位=1位 → 日本シリーズ敗退
▼ パ・リーグ
楽天(2位との差:2.0)
☆最終順位=1位 → 日本シリーズ優勝
<2014年>
▼ セ・リーグ
巨人(2位との差:3.5)
☆最終順位=1位 → ファイナルステージ敗退
▼ パ・リーグ
オリックス(2位との差:0.5)
☆最終順位=2位 → ファーストステージ敗退
<2015年>
▼ セ・リーグ
DeNA(2位との差:0.5)
☆最終順位=6位
▼ パ・リーグ
ソフトバンク(2位との差:3.5)
☆最終順位=1位 → 日本シリーズ優勝
<2016年>
▼ セ・リーグ
広島(2位との差:10.0)
☆最終順位=1位 → 日本シリーズ敗退
▼ パ・リーグ
ソフトバンク(2位との差:6.0)
☆最終順位=2位 → ファイナルステージ敗退
<2017年>
▼ セ・リーグ
広島(2位との差:8.0)
☆最終順位=1位 → ファイナルステージ敗退
▼ パ・リーグ
楽天(2位との差:1.5)
☆最終順位=3位 → ファイナルステージ敗退
<2018年>
▼ セ・リーグ
広島(2位との差:6.0)
☆最終順位=1位
▼ パ・リーグ
西武(2位との差:2.5)
☆最終順位=1位
◆ CS突破率は80%以上!
まず、過去10年と今季を合わせた11年で前半戦首位ターンをした23チーム(※2011年のパ・リーグは同率首位で2チーム)のうち、そのままリーグ制覇を果たしたのは13チーム。半数以上はそのまま走り抜いているものの、逆に言えば10チームは後半戦で逆転を許してしまっている。
一方で、首位ターンを決めて優勝したチームはポストシーズンでもさすがの強さを発揮。過去10年・11チームのうち、半数を超える6チームが日本シリーズを制覇。中には首位ターンからリーグ優勝したチーム同士の日本シリーズという組み合わせも含まれており、日本シリーズに出場したチームは計9チーム。前半戦を首位で折り返してそのまま優勝したチームは、過去10年では80%以上の確率でCSを突破しているということだ。
ちなみに、西武は10年前の2008年に前半戦首位ターンからのリーグ制覇を成し遂げ、そのまま日本シリーズも制覇。10年ぶりの再現を目指す。
ただし、広島は上述の通り過去2年連続で首位ターンからのリーグ制覇を達成したものの、2016年は日本シリーズで敗退。昨季は3位・DeNAにCSで足元をすくわれ、日本シリーズに進むことができなかった。
果たして、この秋最後に笑うのは西武か、広島か、はたまた“下剋上”が起こるのか…。見逃せないポストシーズンは13日(土)に開幕する。