福岡ソフトバンクホークス

ソフトB、バッテリーが丸を封じた!工藤監督「丸くんを抑えた」

1回表、丸が空振り三振に倒れ、捕手の甲斐が田中の二盗を阻止する(C)KYODO NEWS IMAGES

SMBC日本シリーズ2018・第3戦
○ ソフトバンク 9 - 8 広島 ●
<10月30日 ヤフオクドーム>

 ソフトバンクバッテリーが、3番・丸佳浩を完全に眠らせた。

 0-0の初回一死一塁の丸の第1打席、先発・ミランダ、甲斐拓也のバッテリーは徹底して外角中心の配球。3ボール2ストライクからの6球目、外角のストレートで空振り三振に抑えた。さらにスタートを切っていた一塁走者の田中広輔を、捕手・甲斐の素早い送球で二塁アウトにした。

 0-0の3回二死満塁の第2打席も、ミランダ、甲斐のバッテリーは外角を中心に攻め、最後は外角低めのチェンジアップで空振り三振に仕留めた。2-1の5回二死一塁の第3打席はタイミングが取れていないチェンジアップ攻めで空振り三振。7回一死一塁の第4打席は、武田翔太が投じたインコースのストレートを弾き返されるも、一塁ライナー。一塁走者の田中は戻れずダブルプレーとした。

 9回の対戦では守護神・森唯斗、途中出場した高谷裕亮のバッテリーが、ミランダ、甲斐のバッテリーから一転して、インコースを中心にした配球。3ボール2ストライクからインコースのカーブで空振り三振に斬って取った。ソフトバンクバッテリーは丸を5打数0安打4三振と封じこみ、全く仕事をさせなかった。

 試合後、ソフトバンク・工藤公康監督も「菊池くん、丸くんのところで、それまで打たれていたが、今日は特に丸くんを抑えた」とバッテリーを労った。

 その一方で、第2戦終了した時点で打率.167と当たりが止まっていたソフトバンクの4番・柳田悠岐は2安打2打点と復調気配。工藤監督も「ウチは逆に柳田くんがやられているところもあるが、その中でもヒットを打ってくれている」と苦しみながらも結果を残していることを評価した。

 両チームの打線のキーマンとなる丸、柳田の両左打者の明暗が分かれた第3戦。第4戦以降もソフトバンク投手陣が丸を封じることができるか注目だ。

(取材・ニッポン放送アナウンサー洗川雄司)

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