稲葉篤紀
記者会見で質問に答える稲葉監督

【2018日米野球・第1戦】
○ 侍ジャパン 7 - 6 MLBオールスター ●
<11月9日(金) 東京ドーム>

 侍ジャパンは9日、東京ドームで行われた『2018日米野球』の開幕戦でMLBオールスターチームと対戦。指揮官の采配によって試合は大きく動き、最終的には柳田悠岐の劇的な2ランで侍ジャパンがサヨナラ勝ちを収めた。

◆ 継投の妙!?

 まず大きな動きがあったのは1-1で迎えた5回表、4回を終えて64球だった先発の岸孝之がそのままマウンドにあがるも、7番ホスキンス、8番ロサリオに連打を浴びてしまう。続く9番メリフィールドにも粘られるが、8球目に空振り三振を奪い、一死一二塁。ここで球数制限の80球に到達していたため、1番サンタナの場面で2番手の成田翔にスイッチ。しかし、その成田がレフトスタンドに勝ち越しの3ランを放り込まれた。

 その場面について稲葉監督は「岸投手が投げきってくれれば良かったが80球になり、あそこで(肩を)作っていたのが成田だった」と振り返りつつ、「もっともっと楽な場面で投げさせたかった」と主張。経験値の低い若手を“タフな場面”に送り込み、結果的に裏目に出てしまったが、「その後もしっかり抑えた。逃げずに堂々と投げてくれたので、次に生かしてくれれば良い。次に期待したい」と、気持ちを切り替えて追加点を許さなかったU-23の左腕・成田にエールを送った。

◆ 4番に代打

 その裏、侍ジャパンは秋山翔吾の走者一掃となる3点適時三塁打で試合を振り出しに戻すも、6回表に再び本塁打を被弾して2点差に。そのまま9回裏へと突入したが、稲葉監督の思い切った采配が逆転サヨナラを呼び込んだ。一死一塁の場面で上林誠知を果敢に走らせると、これが成功。さらに「台湾戦含めて今日も自分のタイミング、間合いで打てていないという判断(稲葉監督)」のもと、二死二塁の場面で4番の山川穂高に「代打・会沢」。パの本塁打王の状態を見極めた上での采配が奏功し、会沢が中前への適時打でつなぐと、これが柳田のサヨナラ2ランの呼び水となった。

 この采配について稲葉監督は「ジャパンとして勝つことを目標にしている以上、我々は最善の努力をする。4番を代えるというのは苦渋の選択でしたけども、あそこは会沢選手に賭けました」とコメント。試合前に語っていた「来年再来年に向け、思い切って色々なことをやっていきたい」という言葉を実践する形でサヨナラ勝ちを呼び込んだ。

この記事を書いたのは

ベースボールキング編集部

ベースボールキング編集部 の記事をもっと見る

【PR】「ABEMA」がMLBを生中継
日本人選手の活躍を無料で視聴できる!

ABEMA × MLB2025

新しい未来のテレビ「ABEMA」では、2025シーズンのMLB公式戦を無料生中継! 平日のドジャース戦全試合を含む、レギュラーシーズン485試合を生中継で楽しむことができます。また、試合の名場面を試合終了後から楽しむことができる「ハイライト映像」も無料で視聴可能。

プレミアム会員なら一部のプレミアム限定配信試合も見放題で楽しめるほか、試合後1週間いつでもフル映像を視聴可能。さらに、みんなで観戦を楽しめる「コメント機能」、試合途中でも最初から視聴できる「追っかけ再生」など機能も充実。

スマホ、PC、タブレット、TVなどマルチデバイスでどこでも観戦できる「ABEMA」でMLBを堪能しよう!

POINT

大谷翔平をはじめ日本人選手が活躍するMLBを無料で視聴可能! TV視聴も可能!

② プレミアム会員なら有料試合も見放題。コメント機能や追っかけ再生で楽しみ方も充実!

③ ABEMAプレミアムは広告なし見放題(月額1,080円)広告あり(月額580円)から選べる!

もっと読む