自身3度目の受賞
プロ野球の発展に最も貢献した監督や選手に贈られる「正力松太郎賞」の選考委員会が20日に東京都内で開かれ、今年はソフトバンクの工藤公康監督が受賞した。
工藤監督率いるソフトバンクは今季リーグ2位に終わり、2年連続のリーグ制覇はならず。それでも、クライマックスシリーズでは王者・西武を破って日本シリーズに進出すると、セ・リーグ3連覇を成し遂げた広島との激闘を制し、日本一連覇を達成した。
なお、工藤監督は現役時代の1987年に1度、監督として日本一に輝いた2015年に1度この賞を受賞しており、今回が3度目の受賞に。これは4度受賞の王貞治氏に次ぐ歴代2位タイの大記録であり、原辰徳氏、秋山幸二氏と肩を並べた。
▼ 近年の受賞者
<2017年>
デニス・サファテ(ソフトバンク/投手)
<2016年>
栗山英樹(日本ハム/監督)
<2015年>
工藤公康(ソフトバンク/監督)
<2014年>
秋山幸二(ソフトバンク/監督)
<2013年>
星野仙一(楽天/監督)
田中将大(楽天/投手) ☆特別賞
<2012年>
原 辰徳(巨人/監督)
阿部慎之助(巨人/捕手)
<2011年>
秋山幸二(ソフトバンク/監督)
<2010年>
西村徳文(ロッテ/監督)
※所属と肩書きは受賞当時のもの
工藤公康監督・コメント
大変栄誉な賞を頂くことができ、正直、びっくりしています。
他にも、受賞にふさわしい監督・選手がいるなかで
選んで頂けたのは本当に光栄なことだと思いますが、
この賞はチームに頂いた賞だと思っています。
今シーズンは、リーグ2位という悔しい結果に終わり、
リーグのチャンピオンチームである西武ライオンズに挑戦し、
倒すという強い気持ちでチーム一丸となってクライマックスシリーズを戦うことができました。
そして、日本シリーズでは、セ・リーグのチャンピオンチームである広島東洋カープに対して、
パ・リーグ代表チームとして、最終目標である『日本一』にむけて、
選手たちが本当によく頑張ってくれたと思っています。
日本一を勝ち取りたいという思いをコーチの皆さんや選手たちとも確認しあい、
戦い続けたことで、苦渋の決断や選手に苦しい思いをさせてしまうなど
負担を掛けることも数多くありました。
しかし、日本一を果たしたときに、選手みんなや周りの人たちが本当に喜んでくれ、
みんなで一つになって戦うことができて本当に良かったなと思いました。
今年ほどたくさんの人の関わりと頑張りがあって
チームが成り立っている事を実感したことはありませんでした。
球団職員・チームスタッフの皆さんにも感謝しております。
来シーズンも、そしてこれからも、この栄誉ある賞に恥じることのないよう、
微力ながら野球界に貢献して行きたいと思います。