◆ 大洋復刻をサプライズ発表
DeNAのファン感謝イベント『ファンフェスティバル2018』が23日に横須賀市で行われ、選手たちが1年間応援してくれたファンにふれあいを通して感謝の気持ちを贈った。
晴れ渡った秋空の中で行われた“ファンフェス”には8000人を超えるファンが詰めかけ、会場となった横須賀スタジアムはオープニングから大盛況。まずは毎年恒例となっている新入団選手の紹介コーナーが行われ、期待のドラフト1位・上茶谷大河(東洋大)がいきなりANZEN漫才・みやぞんのモノマネを披露して強心臓ぶりをアピールすると、ドラフト4位の勝又温史(日大鶴ヶ丘)は特技?の逆立ちでファンを沸かせた。
また、この日は“サプライズ発表”も用意。球団創設70周年の節目を迎える来季の「70th anniversary project」が発表され、その一環として3月のオープン戦で1950年当時の大洋ホエールズのユニフォームを復刻して戦うことが決定した。
試合は3月10日(日)、球団創設の地である山口県下関のオーヴィジョンスタジアム下関でメモリアルな一戦が行われることが告知され、東克樹・山崎康晃・筒香嘉智の3人が復刻ユニフォームを着用して登場。筒香は「70周年に優勝したい」と力強く決意表明した。
◆ トークショーにはサプライズゲストが乱入!
その後はポジション別のトークショーへ。まずは大和・柴田竜拓・宮崎敏郎・桑原将志・筒香嘉智の野手5名による「FIELDER’S
TALK」が行われ、各選手が見せた好プレー集の映像と共に今シーズンを振り返った。
すると、その途中で今季からバッティングコーチとして横浜に帰ってくることになった田代富雄氏がサプライズで乱入。筒香はルーキー時に当時二軍監督だった田代氏に「大好きな焼酎のお茶割を作っていた」というエピソードを披露し、田代氏も「良く気づいて、優しいところがある」と当時を懐かしそうに振り返りながら笑った。
「現役の時、長い練習は嫌いだった」と語る新コーチは、「短い時間でビシビシ鍛えたい」と“鬼コーチ”宣言。「ワクワクするようなゲームを見せたい」と抱負を語り、トークショーを締めた。
つづいて、東克樹・井納翔一・三嶋一輝・山崎康晃・砂田毅樹・京山将弥・平良拳太郎の7投手が参加した「PICHER’S TALK」へ。野手陣のトークショーと同様に今シーズンを振り返っていると、こちらもサプライズで三浦大輔ピッチングコーチが乱入。まずは「井納がイヤな顔した」といきなり“ハマの宇宙人”をイジると、会場は爆笑の渦に包まれた。
投手陣に対しては、「CS、日本シリーズと経験したことで、頼もしく強くなってきた」と高評価。それぞれの投手に期待の言葉をかけていった中、守護神である山崎には「3人で終わらせてくれ!」とまさかの注文。これには会場からも拍手が上がり、本人も「3人でしっかり終わらせます」と宣言するしかなかった。

◆ ハチャメチャすぎるキックベース対決で幕
最後は選手たち総出の「バラエティキックベースボール」が行われ、ここも毎年恒例となっている“仮装”で大盛り上がりを見せた。
まずは誰もが井納と信じていた宇宙人がマスクを取ると飯塚悟史というまさかの“すかし”に始まり、つづいて1年目のシーズンを終えたばかりの斉藤俊介は今年ブレイクした芸人・ひょっこりはんに扮して大活躍。場内の笑いを誘う。
なかでも一際大きな歓声を浴びたのが、“くまのプーさん”の仮装で登場した宮崎敏郎。「ハマのプーさん」と呼ばれる男のまさかの“実写化”に横須賀が熱狂した。
最後はブルゾンちえみの仮装で登場した嶺井博希…の後に、全く同じコスプレをした田中浩康が登場。今季限りで現役を引退した男は最後にキレイなレフト前ヒットを放ち、MVPを受賞。「引退試合がキックベースとは…」という名言?を残し、ウイニング“サッカー”ボールを受け取って帰るという終始ハチャメチャな展開で幕を閉じた。

最後は田中浩康の引退セレモニーも行われ、「ここで誰よりも早く来年のセントラルリーグの優勝予想をします!…横浜DeNAベイスターズ、優勝です。横浜、優勝です、横浜、優勝です!」」と後輩たちにエール。
それを受けた主将・筒香が「最高のファンの皆様と優勝を!」と来季に向けて高らかに宣言し、全員で気持ちをひとつにイベントを締めくくった。
取材・文=萩原孝弘