ニュース 2018.12.12. 20:25

2位躍進のヤクルトに新たな刺激 “ルーキー”塩見が台湾で躍動中

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ヤクルト・塩見泰隆

ウィンターリーグで輝く燕戦士たち


 台湾で行われているアジアウィンターリーグで“若燕”たちが躍動している。

 11月24日に台湾で開幕したアジアウィンターリーグも終盤。首位を走るイースタン選抜の中で特に目を引くのがヤクルトの若手選手たちだ。

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 プロ2年目の梅野雄吾は開幕戦で初セーブを上げると、以後6試合連続で無失点に抑え、リーグトップの4セーブ。7試合(7回)を投げ11奪三振と、高い奪三振能力も見せており、来季の飛躍が期待される。

 またルーキー捕手、松本直樹も攻守にわたって活躍。3人の捕手をローテーションしているため規定打席には到達していないが、打率.407(27-11)をマークし、守りでは盗塁阻止率.667(9-6)と首位を走るイースタン選抜の扇の要として躍動中だ。

 2017年ドラフト1位の村上宗隆はチーム最多タイの15試合に出場し、打率.229(48-11)、4本塁打、13打点。リーグ戦中盤以降は打率も下降気味だが、本塁打、打点ではリーグトップの数字を叩き出している。

 そして、彼らを凌ぐインパクトを残しているのが同4位入団の塩見泰隆。開幕当初は当たりが出なかったものの、12月5日のウエスタン選抜戦から6戦連続安打、うち4試合がマルチ安打で、打率「.415」はリーグトップ。さらに同僚・村上に次いでリーグ2位の「3本塁打」を放つなど、打撃覚醒の予感だ。


※アジアウィンターリーグの成績は12月11日終了時点

平均年齢「34.5歳」の分厚い壁


 即戦力として期待されながら今季不本意な成績に終わった塩見にとっては、この活躍をチームに持ち帰り来季のポジション確保と行きたいところだが、立ちはだかるのが今季も頼りになったベテラン勢だ。

 7年ぶりに日本球界に復帰した中堅手・青木宣親(36)は開幕直後こそ苦しんだものの、あっという間にアジャスト。打率「.327」、出塁率「.409」と2番打者として攻撃のキーマンを担った。また左翼手・バレンティン(34)は大きな故障なくシーズンを戦い抜き、球団タイ記録のシーズン「131打点」。右翼手・雄平(34)は開幕には間に合わなかったものの、今季の打率「.318」はキャリアハイだった。

 さらに坂口智隆(34)も今季を振り返るのに欠かせない一人。外野が本職ながら、プロ16年目にして初挑戦の「一塁手」もそつなくこなし、打撃では切り込み隊長としてキャリアハイに並ぶ打率「.317」をマークした。

 「一塁手・坂口」のオプションができたことは、内野のポジション争いにも影響を与えた。二遊間を固定した上に一塁に坂口が入れば、空いているポジションは「三塁」しかない。ウィンターリーグで奮闘している村上の目指すポジションは、今季途中出場も含めて11選手が起用される大激戦区となった。


 今季は外野にとどまらず内野にまで進出してきたベテランの力。チームでは“野手最年長”の青木、そして84年生まれの3人が揃って結果を残したことが今季ヤクルトの2位躍進の大きな要因でもあった。バレンティンの残留も濃厚と見られ、来季も内野手を巻き込んだ激しいポジション争いは続きそうだ。

 ウィンターリーグで奮闘する若手にとっては良き手本でありライバルでもあるベテラン勢。その分厚い壁を打ち破ってポジションを確保することはできるのか――。熾烈なポジション争いが繰り広げられるであろう来春キャンプの到来が楽しみだ。
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