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楽天浮上のカギ握る“先発争いの活性化”

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松井裕樹は来季もリリーフで。気になる先発3番手以降の争いは…

松井裕樹は来年もリリーフで


 2018年も残りわずか。ストーブリーグも動きが少なくなり、各チームの契約更改も大詰めを迎えている。

 そのなかで12月22日、楽天の松井裕樹が契約を更改。1度の保留を経て、3000万円ダウンとなる1億1000万円(金額は推定)でサインした。

 プロ5年目の戦いを終えた松井。今季も守護神としてスタートしたものの、プロ入り以来最大と言っても過言ではないスランプに苦しみ、ストッパーの座から陥落。中継ぎへの配置転換や、二軍落ちも経験した。

 夏場以降に復調したが、53試合の登板で5勝8敗5セーブ・11ホールド。防御率3.65はリリーフとなった2年目以降でワーストの数字だ。加えて、シーズン最終盤にはルーキーイヤー以来となる先発登板も。そのような事情もあって、来季の起用法について注目されていた。

 しかし、その疑問は直ぐに解決する。契約更改後の会見で「来季もリリーフで力を貸して欲しい」と平石洋介監督から電話があったことを明かしたのだ。

 チームのリリーフ陣といえば、自身の代役として守護神も務めたフランク・ハーマンをはじめ、新外国人のアラン・ブニセッツ、宋家豪らが守護神・セットアッパーの候補。松井はそのなかで信頼を勝ち取り、再び9回のマウンドを取り戻さなければならない。

 この他にも、ベテランの青山浩二に久保裕也、復活を目指す福山博之、そして左キラーとして日本代表入りも果たした高梨雄平と中継ぎ陣の人材は豊富。最下位脱出、そして上位進出を目指すうえで、大きな強みとなる。


則本、岸に続く3番手以降が不在


 一方、課題となるのが先発陣だ。

 エースの則本昂大と岸孝之の2枚看板は健在で、則本は負け越しを作ったものの2ケタ勝利をマークするなど意地を見せ、5年連続となる最多奪三振のタイトルも獲得。岸は11勝4敗と最下位のチームで7つの貯金を作り、防御率2.72とリーグ唯一の2点台をマークして最優秀防御率のタイトルを獲得した。

 しかし、3番手以降の存在が育っておらず、このオフも金子弌大(オリックス→日本ハム)や岩隈久志(マリナーズ→巨人)の調査も行っていたが、実績ある両選手の獲得はできず。現有戦力で戦うことになる。

 それでも、候補となる選手は多い。高卒3年目になる藤平尚真をはじめ、今シーズン飛躍を遂げた古川侑利、アジアウインターリーグで結果を残した池田隆英、U-23・W杯で活躍を見せた近藤弘樹など、若手の名前は挙がってくる。ただし、いずれも一軍での実績があるわけではなく、確約を与えられる素材はいない。キャンプ、オープン戦でローテーションの枠を争うこととなりそうだ。

 そんな若手だけでなく、辛島航や美馬学といった実績ある選手も候補の中に入ってくる。2013年の日本一に貢献したふたりが本来の力を発揮することができれば心強いことこの上ない。

 また、広島からトレードで加入した福井優也への期待も大きい。近年は結果が出ていないものの、環境が変わることで成績を残す可能性は十分にある。リリーフではあるが、福山がいい例だ。DeNA時代は結果を残せずに野手転向を勧められたが、2013年に楽天に移籍すると才能が開花。2014年から4年連続で65試合以上に登板するなど、中継ぎとしてチームに大きく貢献。福井にも同様の期待がかかる。

 不確定要素が多い先発陣だが、逆に言えば若手にとっては大きなチャンス。そこに復活を期すベテランと新加入選手が入っての競争となれば、チームにとって大きなプラスとなる。

 大型補強に注目が集まったチームだが、来季の楽天のカギを握る“先発陣”の争いに注目だ。



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