最長政権と積極補強
今季2年ぶりにAクラスに返り咲いた日本ハムは、レギュラーシーズン終了後に栗山監督の契約延長を発表。2012年から指揮を執る指揮官は、来季で8シーズン目を迎えることになった。球団史上では大沢啓二氏と並んで史上最長、現行では12球団最長政権となることが決定している。
ドラフトでは、今夏の甲子園で“金農フィーバー”を巻き起こした吉田輝星を1位指名。優勝投手の柿木蓮を5位指名で獲得するなど、指名全8選手のうち5名が高卒選手。将来性溢れる指名を見せた一方で、ストーブリーグでは即戦力獲得に活発に動きを見せた。
大きな動きでは、オリックスを自由契約となった金子千尋(来季からの登録名は「弌大」)を獲得すると、台湾球界初となるポスティングシステム制度を利用して海外移籍を目指していた王柏融の獲得にも成功。さらに2016年の新人王・高梨裕稔と高卒4年目内野手の太田賢吾をトレード要員に、ヤクルトから秋吉亮、谷内亮太を新戦力として迎えるなど、ストーブリーグを賑わせる補強を続けた。
外国人選手ではチームの看板選手だったレアードをはじめ、アルシアやトンキンといったところが退団となった一方、来日1年目から2ケタ・10勝を挙げていたマルティネスの引き留めに成功。新たにハンコック、バーベイトの2投手と契約するなど、外国人枠の整理も行っている。
契約更改では中田翔、宮西尚生という2人がFA権を行使しないことを発表。投打の中心選手が来季も共に戦うことが決まった。体制を整えて迎える2019年。来季限りでの引退を発表した田中賢介の花道を飾ることができるだろうか。
2018年内のIN/OUTまとめ
【IN】14名
▼ トレード
<投手>
秋吉 亮(29) ※ヤクルトから獲得
谷内亮太(27) ※ヤクルトから獲得
▼ 新外国人選手
<投手>
ジャスティン・ハンコック(28)
ジョニー・バーベイト(26)
<外野手>
王 柏融(25)
▼ 自由契約選手
<投手>
金子弌大(35) ※前オリックス
▼ ドラフト
<投手>
吉田輝星(17)
生田目翼(23)
柿木 蓮(18)
福田 俊(22)
<捕手>
田宮裕涼(18)
<内野手>
野村佑希(18)
<外野手>
万波中正(18)
海老原一佳(23)
【OUT】11名
▼ トレード
高梨裕稔(27) ※ヤクルトへ
太田賢吾(21) ※ヤクルトへ
▼ 現役引退
<投手>
石井裕也(37)
<外野手>
矢野謙次(38)※チーム統轄本部特命コーチ
▼ 自由契約
<投手>
新垣勇人(33)
高良一輝(24)
マイケル・トンキン(29)
<捕手>
大嶋 匠(28)
<内野手>
大累 進(28)
ブランドン・レアード(31)
<外野手>
オズワルド・アルシア(27)
※その後、現役引退となった選手も含む