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後半戦で“誠也の次に打った男” 西川龍馬は新たな壁を超えられるか

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広島・西川龍馬(C)KYODO NEWS IMAGES

人的補償で長野を獲得


 広島は巨人へFA移籍した丸佳浩の人的補償として、長野久義を指名した。炭谷銀仁朗の補償で西武に移ることになった内海哲也に続く巨人生え抜きベテランの流出とあって、その衝撃はかなり大きなものとなったが、広島に指名された長野にとっては大きな挑戦でもある。

 高い打撃センスを誇り、プロ入りから3年連続でタイトルを獲得。巨人の主力となるも、2013年以降は打率3割に届かないシーズンが続いており、33歳で迎えた昨季は出場試合数が自身ワーストの116試合。存在感を徐々に失いつつあった中で、今回の移籍となった。

 当然、新天地では即戦力としての活躍が期待されるが、広島もレギュラー奪取を目指す若手や中堅、そして外国人選手がひしめく競争盛んなチーム。実績十分な長野でも、彼らとの競争に負けてしまえば出番はない。節目のプロ10年目は、新たな勝負の始まりでもある。


若手にとっては新たなライバル


 そんなカープの競争の激しさを象徴する選手のひとりが、プロ3年目の西川龍馬だ。昨季は開幕一軍入りを果たしたものの、不振で二軍落ち。それでも、5月に再昇格した後は持ち前の打撃センスを発揮し、規定未達ながら打率.309をマーク。後半戦だけの打率ランキングを見れば、そのポテンシャルの高さは数字として現れている。


▼ セ・球宴後の打率トップ10
1位 .402 ビシエド(中日)
2位 .349 アルモンテ(中日)
3位 .349 青木宣親(ヤクルト)
4位 .341 鈴木誠也(広島)
5位 .338 雄  平(ヤクルト)
6位 .332 山田哲人(ヤクルト)
7位 .326 岡本和真(巨人)
8位 .325 西川龍馬(広島)
9位 .325 平田良介(中日)
10位 .316 宮崎敏郎(DeNA)
※規定打席(=各所属チームの試合数×3.1)以上


 このように、他球団の主力に割って入った事実からも、西川の能力の高さが垣間見える。広島の選手では“不動の4番”鈴木誠也に次ぐ好成績で、退団した丸佳浩の後釜候補に上がるのも当然だろう。

 しかし、これだけの数字を残していながら、守備面の不安もあってシーズン終盤には三塁のポジションを安部友裕に譲っている。ポストシーズンでは一塁や指名打者へまわり、代打待機でベンチを温める姿も。そんな状況もあって、今秋キャンプでは丸の退団に備えて外野にも挑戦。レギュラーポジション確保に向けて、さらなる可能性を探っていた。

 その矢先での長野加入。三塁には安部、一塁には外野も守れる松山にバティスタ、メヒアなど、内外野ともにライバルが多い中、新たな“壁”が加わった格好だ。

 それでも、西川の成績を振り返れば、そろそろ「ホープ」を卒業して「中心選手」へとステップアップする段階。その期待も大きい。

 球界屈指の競争が繰り広げられる広島で、西川はレギュラーポジションを確保できるだろうか。24歳の若武者に注目だ。



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