今週末は成人式
1月14日(月・祝)は「成人の日」――。日本では毎年1月の第2月曜日が「成人の日」と定められており、この週末は全国各地で新成人を祝う式典が行われる。
2019年は1998年4月2日~1999年4月1日生まれが「新成人」にあたり、プロ野球界では藤平尚真(楽天)、寺島成輝(ヤクルト)、高橋昂也(広島)といった“高校ビッグ3”が甲子園を盛り上げ、そのまま高卒でプロ入りした世代。寺島のように未だファームで経験を積む者もいれば、高田萌生(巨人)のように飛躍のチャンスをうかがう選手もいる。この他にも、侍ジャパンに選出された経験を持つ堀瑞輝(日本ハム)や、リリーフの一角として一軍に定着しているアドゥワ誠(広島)、新エース候補として期待がかかる今井達也(西武)など、注目選手が目白押しだ。
しかし、輝かしい未来を嘱望される選手もいる一方で、森山孔介(元ソフトバンク育成)のように早くも現役引退を決断し、第2の人生へ歩み始める者もいる。プロ野球界は“弱冠20歳”で現役生活を追われてしまうこともある、厳しい世界であることも現実である。
新成人が生まれた年にプロ入り
そんな厳しいプロの世界で、20年以上ものあいだ第一線で戦い続けるベテランたちもいる。今回は今年の新成人たちが生まれた1998年のドラフト会議でプロの世界に飛び込み、昨季プロ20年目を戦った大ベテランたちを紹介しよう。
【2018年の“20年目戦士”】
▼ 実松一成(日本ハム/1位)
生年月日:1981年1月18日(37歳)
<2018年成績>
1試 率.000(0-0)本0 点0 盗0
<通算成績>
511試 率.166(824-137)本20 点58 盗4
▼ 新井貴浩(広島/6位)
生年月日:1977年1月30日(41歳)
<2018年成績>
63試 率.219(114-25)本4 点24 盗0
<通算成績>
2383試 率.278(7934-2203)本319 点1303 盗43
▼ 上原浩治(巨人/1位)
生年月日:1975年4月3日(43歳)
<2018年成績>
36試(34.2回)0勝5敗14H 防3.63
<NPB通算成績>
312試(1583.2回)112勝67敗33セーブ・23ホールド 防3.02
<MLB通算成績>
436試合(480.2回)22勝26敗95セーブ・81ホールド 防2.66
▼ 岩瀬仁紀(中日/2位)
生年月日:1974年11月10日(44歳)
<2018年成績>
48試(35回)2勝0敗3セーブ・10ホールド 防4.63
<通算成績>
1002試(985回)59勝51敗407セーブ・82ホールド 防2.31
▼ 松坂大輔(中日/西武1位)
生年月日:1980年9月13日(38歳)
<2018年成績>
11試(55.1回)6勝4敗 防3.74
<NPB通算成績>
216試(1459回)114勝64敗1S 防2.99
<MLB通算成績>
158試(790.1回)56勝43敗 防4.45
▼ 福留孝介(阪神/中日1位)
生年月日:1977年4月26日(41歳)
<2018年成績>
123試 率.280(414-116)本14 点72 盗2
<NPB通算成績>
1762試 率.293(6179-1808)本270 点998 盗76
<MLB通算成績>
596試 率.258(1929-498)本42 点195 盗29
▼ 藤川球児(阪神/1位)
生年月日:1980年7月21日(38歳)
<2018年成績>
53試(54.1回)5勝3敗2セーブ・21ホールド 防2.32
<NPB通算成績>
710試(866回)55勝34敗225セーブ・139ホールド 防2.04
<MLB通算成績>
29試合(26.2回)1勝1敗2セーブ・1ホールド 防5.74
1988年のドラフトで入団した選手は、あの“松坂世代”と同期入団の世代。彼らの中で2018年に現役選手として戦ったのは上記7選手で、このうち岩瀬と新井が昨季限りで現役生活に終止符を打った。残る5選手は今季も現役としてシーズンを戦う。
昨季13年ぶりに古巣・日本ハムへと復帰した実松は、チーム最年長野手として21年目のシーズンに突入。今季も開幕からコーチ兼任として若手捕手の育成に尽力する。
阪神を牽引してきた福留は、キャプテンマークを糸原健斗に継承。41歳で開幕を迎える今季は、チームを支える立場として活躍が期待される。同じく阪神の藤川も、代名詞の直球は健在。今季の守護神候補にも名前が挙がる存在だ。
この世代の代表格である松坂は、昨季6勝を上げるなど復活を印象づけるシーズンを過ごした。今季からは慣れ親しんだ背番号「18」を背負い、さらなる活躍を目指す。同じく背番号を変更したのが巨人の上原。右膝手術の影響でシーズン終了後に自由契約となっていたが、巨人との再契約が決定。今季はお馴染みの背番号「19」を背負い、復活を期するシーズンとなる。
新成人が生まれた年にプロ入りしながらいまだ第一戦で活躍し続け、それぞれ立場は違えど20年ものあいだ日本プロ野球界を引っ張ってきたレジェンドたち。今季21年目を迎える大ベテランたちにも“再注目”だ。