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一流への分岐点? 真価問われる“3年目”に臨む選手たち

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ソフトバンクの上林誠知

「3年やって一人前」


 2月1日のキャンプインまで約2週間あまり。選手たちは国内外の様々な場所で自主トレに励んでいる。そんななか、ルーキーイヤーから2年連続で結果を残している楽天のリリーフ左腕・高梨雄平が「3年やって一人前なので、1年間怪我をせず、20ホールドを目指して頑張ります」と意気込みを語っている。

 高梨は2016年のドラフト9位でJX-ENEOSから楽天に入団。社会人出身の即戦力らしく、初年度から46試合に登板を果たし、防御率1.03と結果を残した。そして昨年は球団記録となる70試合に登板。防御率2.44と2年連続でチームの大きな戦力になっている。その活躍が稲葉篤紀監督の目にとまり、11月の日米野球では日本代表にも選ばれた。

 ここまでの経過を見ると、順調にプロの世界でステップアップしているように見えるが、コメントの通り慢心は一切ない。今年はさらなる成長を見据える。高梨が語るように、プロ野球の世界では「3年結果を残してようやく一人前」と言われることが多い。

 2019年に大事な3年目を迎える選手となると、投手では石川柊太(ソフトバンク)がそのひとりだろう。2013年の育成ドラフト1位でプロ入りを果たした石川は、2016年シーズン途中に支配下契約を勝ち取ると、その年の一軍登板こそなかったものの、翌2017年に無事デビューを飾り、そこから8勝3敗の好成績を残している。

 昨年も先発・中継ぎ両方の役割で42試合に登板し、13勝6敗と堂々の成績。日本一に大きく貢献した。一軍デビューから3年目となる今シーズンはどのような役割を課せられるのか。先発と中継ぎどちらでも対応できるのが石川の最大の強みだが、その起用法は気になるところだ。


打って守れる捕手へ


 野手に目を向けると、2017年の新人王である源田壮亮(西武)が3年目のシーズンを迎える。これまでの2年間は全試合フルイニング出場を続けており、昨年は初のゴールデングラブ賞も受賞。球界を代表する遊撃手と呼んでも差し支えのない記録だ。

 プロ入り前から課題とされていた打撃面でも、2年連続で打率.270をクリアしている。2年連続で30盗塁以上を記録し、すでに71盗塁と足でもチームに貢献。走攻守三拍子そろった遊撃手として、順調に成長してきた。3年目となる今年は、二遊間を組んでいた浅村栄斗が抜け、求められるハードルも自然と高くなる。それを乗り越え、主力選手のひとりとしてチームをけん引するような活躍を見せてもらいたい。

 日本一連覇を達成したソフトバンクの上林誠知と甲斐拓也も、来季が主力として迎える「3年目」になる。上林は2017年から主に下位打線を任されていたが、昨年はシーズン半ばから上位打線を担った。今年は年間を通じて上位打線で結果を残したいところ。

 甲斐は日本シリーズでMVPを受賞するなど、「甲斐キャノン」が大きな話題となった。しかし、シーズンでは133試合に出場しながら規定打席には届かず、打率も.213(314-67)と打撃面では納得できる数字を残せていない。本人も「打って貢献できる捕手に」と語っており、今年は規定打席の到達と打撃のレベルアップを誓う。

 ここ2年連続で好成績を残してきた選手たちにとって、相手球団のマークが更に厳しくなるであろう2019年は文字通り「勝負の3年目」。それをかいくぐったうえで結果を残し、確固たる地位と大台突破を手にできるか。彼らにとって真価が問われる1年が始まろうとしている。


注目選手の過去2年の成績


▼ 高梨雄平(楽天)
18年:46試(43.2回)1勝4敗1セーブ・16ホールド 防2.44
17年:70試(48.0回)1勝0敗0セーブ・0ホールド 防1.03

▼ 石川柊太(ソフトバンク)
18年:42試(127.1回)13勝6敗6ホールド 防3.60
17年:37試( 98.1回) 8勝3敗0ホールド 防3.29

▼ 源田壮亮(西武)
18年:143試 率.278 本3 点57 盗34
17年:143試 率.270 本4 点57 盗37

▼ 上林誠知(ソフトバンク)
18年:143試 率.270 本13 点62 盗13
17年:134試 率.260 本22 点51 盗12

▼ 甲斐拓也(ソフトバンク)
18年:133試 率.213 本7 点37 阻止率.443
17年:103試 率.232 本5 点18 阻止率.324


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