プロ8年目の上沢が初の大役
日本ハムの栗山英樹監督は現地時間12日(日本時間13日)、今季の開幕投手をプロ8年目の25歳右腕・上沢直之に託したことを発表した。
アリゾナキャンプの最終日となった現地時間12日の午前練習終了後、時計を持参して登場した栗山監督は『12時12分』になったところで「重大な発表をさせていただきます」と切り出し、開幕戦と開幕2戦目・今季の“1試合目”と“2試合目”の先発投手を発表した。
開幕戦の先発には、昨季自身初の2ケタ・11勝を挙げた上沢を指名。今季はローテーションの柱として期待がかかる若き右腕は、指揮官の期待に応えることができるのか。注目が集まる。
また、2戦目には新加入の金子弌大を指名。いきなり古巣・オリックス相手に投げることが決まり、こちらも大きな注目を集めている。
栗山監督は「この試合が大事というよりも、1年間勝ち切ることが大事」と語り、「それが開幕投手の責任だと思うので、期待しています」とコメント。開幕戦という舞台についても「1年間、日本一になるためにどうやって投げるかという大事なスタート」とし、「上沢はその姿を必ず見せてくれる」と若きエース候補に期待を寄せた。
上沢も「嬉しかった」と率直な気持ちを明かしつつ、「何とか最高の形で、札幌ドームの皆さんと笑顔で開幕戦を締めくくれるように頑張りたい」と意気込みを語っている。
実は日本ハムは昨年まで開幕戦で3連敗中。最後に勝利を挙げたのは2015年、大谷翔平が自身初の開幕投手の大役を務めた時だった。上沢も初めての大役で責務を全うし、チームにシーズン最初の1勝をもたらすことができるだろうか。
日本ハム・平成の開幕投手
1989年:西崎幸広(○)1990年:西崎幸広(●)
1991年:西崎幸広(○)
1992年:柴田保光(○)
1993年:西崎幸広(●)
1994年:西崎幸広(○)
1995年:西崎幸広(●)
1996年:岩本 勉(●)
1997年:西崎幸広(●)
1998年:岩本 勉(○)
1999年:岩本ツトム(○)
2000年:岩本ツトム(-)
2001年:金村 暁(-)
2002年:岩本 勉(-)
2003年:カルロス・ミラバル(○)
2004年:金村 暁(●)
2005年:カルロス・ミラバル(●)
2006年:金村 暁(○)
2007年:ダルビッシュ有(-)
2008年:ダルビッシュ有(○)
2009年:ダルビッシュ有(●)
2010年:ダルビッシュ有(●)
2011年:ダルビッシュ有(●)
2012年:斎藤佑樹(○)
2013年:武田 勝(-)
2014年:吉川光夫(-)
2015年:大谷翔平(○)
2016年:大谷翔平(●)
2017年:有原航平(●)
2018年:ブライアン・ロドリゲス(●)
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[通算] 11勝13敗
※登録名は当時のもの