ヤクルトとの練習試合に先発登板した中日の福谷浩司

◆ 「1回良くなかったくらいで変えない」

 中日の福谷浩司投手が17日、「ANA BALLPARK浦添」で行われたヤクルトとの練習試合に先発登板し、バレンティンに先制2ランを浴びるなど3回3安打2失点の内容だった。

 プロ通算218登板はいずれも救援の福谷。この日は大学以来という先発マウンドに登り、先頭の塩見、2番・宮本をテンポよく打ち取った。しかし、二死から3番・西浦に四球を与えたあと、4番・バレンティンに左中間席へ飛び込む先制2ランを浴びた。2回と3回は先頭打者の出塁を許すも、女房役・杉山が、飛び出した三塁走者をけん制で刺すなど、バックにも救われピンチ脱出。3イニングを何とか2失点で終えた。

 与田監督は福谷について、「バレンティンにホームランを打たれたが、(問題は)前の打者へのフォアボール。『打たれたくない』『フォアボールを出したくない』と先発として手探りな部分もあると思うが、そういったところから気をつけないといけない。次の課題にしてほしい」と苦言を呈した。

 それでも、「私自身もそうだったが、短いイニングだと力が入りすぎて、(フォームの)バランスがよくないことがあった。長いイニングを投げさせて覚えさせたい。何かをつかませたいという気持ちがある」と親心をのぞかせた。

「今後も先発での調整か?」と問われると、「そう考えている」と指揮官。「1回良くなかったくらいで変えるようなことはしたくない」と続け、かつて72試合登板で防御率1.81を記録した右腕の復活に期待を寄せた。

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