マリナーズ・菊池雄星

◆ 夢の舞台への第一歩

 マリナーズの菊池雄星投手は現地時間25日(日本時間26日)、アリゾナで行われたレッズとのオープン戦に先発登板。2回を投げて被安打と与四球が1つずつ、2失点も味方の守備の乱れが絡んだため自責点はゼロで、強打者ジョーイ・ボットから初めての三振を奪った。

 ポスティングシステムを利用して、かねてからの夢だったメジャー挑戦を叶えた菊池。初の実戦マウンドにも浮足立つことなく、立ち上がりは2番のボットをブレーキの効いたで空振りの三振に仕留めるなど三者凡退の好スタート。特に2010年のナ・リーグMVPにして、キャリアで7度もリーグ最高出塁率を記録しているスラッガーから奪った三振はMLB公式サイトなどでも大きく取り上げられた。

 3-0と援護をもらって迎えた2回は先頭打者に与えた四球に味方の失策が絡んでピンチとなると、適時打を浴びて失点。なおもピンチが続いたが、後続は併殺に斬って失点は2で食い止めた。

 この日は2回・29球で降板。まだ早い時期ながら速球も150キロを超えており、守備のミスにも大きく崩れなかった点も含めて、初マウンドとしては上々の内容と言えるだろう。夢の舞台で第一歩を踏み出した左腕のこれからに引き続き注目だ。

もっと読む