高校時代以来のマリンのマウンド
地元・千葉県出身のロッテ・島孝明が12日、ヤクルトとのオープン戦でプロ3年目にしてはじめて本拠地・ZOZOマリンスタジアムのマウンドにあがった。
2016年8月27日に行われた大学日本代表との侍ジャパン壮行試合以来となるZOZOマリンでの登板となった島は「高校以来投げていなかったので、違った雰囲気のなかで投げられていい経験になったと思います。本当に始めての経験ばかりだったので、不思議な感覚でしたね」と振り返った。
0-4の9回から登板した島は、先頭の広岡大志を144キロのストレートで三ゴロに仕留めると、続く松本直樹を148キロのストレートで一邪飛。最後は吉田大成を148キロのストレートで二ゴロに打ち取り、三者凡退でプロ入り後初となるマリンでの登板を終えた。
ベンチに戻ってからは、ナインと笑顔でハイタッチ。「いい結果が出て本当によかった。自分にとっては大きな自信になると思います」と、充実感を滲ませた。
沖縄遠征後、ファームで再調整
島は紅白戦後、一軍キャンプに選出され、キャンプ後に行われた一軍の沖縄遠征にも帯同。開幕に向けて一軍でアピールしていきたいところだったが、沖縄遠征終了後に二軍で再調整となった。
「沖縄の遠征で通用しそうな雰囲気を掴めたので、悔しかったですね」。
二軍に降格してからは、「ファームで結果を出し続けなければいけないし、そこで自分をしっかり持って取り組むことに集中していました」と意識を高くもって練習に取り組んだ。
二軍での成果が実を結び、久々の一軍での実戦登板で結果を残した島。一軍の公式戦で、“マリンスタジアム”で登板する日もそう遠くないだろう。
取材・文=岩下雄太