攻守で魅せた
ロッテの香月一也が15日、西武との二軍開幕戦に『5番・二塁』で先発出場し、打っては適時打を含むマルチ安打、守備でも華麗なプレーを披露した。
香月は初回一死一、三塁の第1打席、西武先発・南川の初球を捉えると、セカンド後方にポトリと落ちる適時打を放つ。6回の第3打席では、レフト前に弾き返す安打で出塁した。香月は打撃について「ボチボチですね」と話し、6回の反対方向への安打には「ああいうヒットが良いと思うので、継続して打てるようにしたい」と誓った。
打撃が売りの香月だが、守備でも魅せた。まずは2回一死走者なしから斉藤彰吾が放ったセンター前に抜けるかという打球を、逆シングルでキャッチし素早く一塁へ送球しアウト。4回にも、セカンドベース後方に飛んだ打球を逆シングルで捕りアウトにした。香月は「練習でやっていることができたので、よかったです」と淡々と振り返った。
悔しかった一軍での7打席
この日は攻守に存在感を示した香月だが、前日まで4日間過ごした一軍では、7打数無安打と二軍で取り組んできた成果を発揮することができなかった。
「一軍では、いいところを見せようと思ったら力が入る。それではダメ」と反省し、「二軍でやっていることを一軍で出せるようにやっていきたいです」と決意した。
一軍での実戦では、出場した4試合全てが途中出場。今後昇格したときも、1打席で結果が求められることが予想される。香月は、1打席で結果を残すために必要なことについて「集中力もそうですし、ゲームに入ったら力が入るのは分かっている。バッティング練習と同じスイングができるかですね」と“平常心”を挙げた。
二軍はこの日、開幕したが、一軍の開幕は3月29日。二軍で結果を残し続ければ、開幕を一軍でスタートする可能性も十分に考えられる。「二軍は開幕しましたけど、一軍の開幕に食らいつけるようにやっていきたいです」と開幕一軍入りをまだまだ諦めていない。一軍で開幕を迎えるためにも、攻守でアピールしていきたいところだ。
取材・文=岩下雄太