ニュース 2018.07.20. 15:46

プロアマが一緒に子供たちを指導。「東大球場スポーツデー」開催(後編)

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「東大球場スポーツデー」協力・NPB(日本野球機構)平田稔野球振興室長のコメント



「このイベントをするに当たっては、東大の浜田監督のご尽力がありました。我々としては、そういう垣根を取っ払って一緒に普及活動をしたいと思っていたのでお引き受けしました。

今日、来ているNPBの球団の人たちは、普段、アカデミーなどで子ども達に野球を教えていますから、指導や健康管理のノウハウも持っています。学生の皆さんも学んでいただければと思います。

今後、どういう形になるかは分かりませんが、可能な範囲でできるだけご協力したいと思います。
個別の大学からこういう教室をやりたいという要請があればその都度考えます。同様の考えが広がれば、千葉の大学はロッテ、東京は巨人というふうに個別の連携もできるかもしれません。またプロ球団がない地域でも連携を深めたいですね。

このイベントが前例になることで、プロと大学生の連携事業は広がっていくでしょう。その意味でも大きなイベントでした」


東京大学硬式野球部 浜田一志監督



「昨年1月に、東京六大学の監督会があったときに野球人口の減少が話題に上りました。人口減少以上に野球をする人口が減っているということに危機感を抱きました。監督会の中に野球普及委員会を作ることになって、僕がその委員長になりました。

そして、大学でも野球の普及をやりましょうということになったのです。
すでに野球をやっている子どもたちではなくて、5〜9歳くらいの、これからどんなスポーツをしようかな、という子どもたちに向けてやろうということになりました。

昨年は、いろいろ悩みましたが、とりあえずやってみようということで、『第1回東大球場スポーツデー』をやりました。それなりに成果がありました。

その後、プロ球団には野球振興の部署があって、それなりにノウハウを積んでいるということを知って、今年はプロに学びつつ、プロアマの垣根を超えて一緒に野球振興しようということになりました。
今年は、子どもたちに野球を教えることとプロアマ一体となって野球振興するという二つの目的がありました。

個別には、みんな野球界は一体となってやるべきだという意識がありましたが、現実にやる上では書類だっていっぱい必要だったり、そもそも誰に許可を取ればいいのとか、調べなければならないなど、いろいろ問題はありました。

そうした問題をクリアして、実現の運びとなりました。
このイベントのキーマンはNPBの平田稔野球振興室長と全日本大学野球連盟の内藤雅之事務局長(常務理事)です。そして私は実行部隊を率いました。

プロとアマが対立したのは、もう50年以上も前の話だと聞いています。私はそのとき幼稚園くらいでした。もう世代が変わってきているし、そろそろ連携を考える時期ではないかと思います。

本来は日本学生野球憲章を見直す必要があるのかもしれませんが、とにかく、今あるルールの中で行動を起こすことが大事です。そうでないと、そのままずるずる100年くらいたってしまいそうな気もしています。

今回参加した学生は、東大、明治の野球部員の中で自分から手を挙げた子たちです。指導者になりたいという気持ちも持っています。

プロの指導を拝見していると、さすがにいろんなノウハウを蓄積しておられるなと思いました。ロッテの武藤一邦さんは、うまくボールを取ることができない子どもに、オノマトペを使ってお歌を教えるように教えていました。ああいうちょっとしたコツが大事なんですね。

プロ野球は12球団、大学の野球部は380チーム。プロと大学が連携するということは、 すそ野が30倍になるということです。

今日のイベントは、30倍の最初の細胞分裂なんです」
(取材・撮影:広尾晃)

(取材・写真:広尾晃)

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