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【前橋中央硬式野球倶楽部】「勝つこと」を主目的にせず、10年先を見据えて取り組む(前編)

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10年先を見据えた取り組み

前橋中央硬式野球倶楽部がホームグラウンドとしているのは群馬県庁からほど近い利根川西の河川敷。グラウンドに足を踏み入れる前に驚かされたのが、選手が乗っている自転車の数だ。ざっと見ても100台近い自転車が所狭しと駐輪されていた。しかし春原理事長によると、チームを指導するようになった約20年前はこのような状況ではなかったという。

「チームができたのが平成元年なので今年でちょうど30年目ですね。自分が関わるようになったのは平成10年からなので20年間になりますが、その頃は部員は6人しかいませんでした。だからまずは他のチームに入っても試合に出るのが難しい子を対象にして、選手を募集し始めるところからのスタートでしたね。今は3年生26人、2年生35人、1年生45人で合計106人が所属しています。徐々にうちの行っている取り組みが口コミなどで広がっていってくれたおかげですね」



現在は「勝つこと」を主目的にせず、10年先を見据えて硬式野球に取り組むという点を前面に出しているが、春原理事長が就任した当初は必ずしもそうではなかったという。勝ちにこだわってチームを作り、実際に結果も残している。では何がきっかけで現在のような方針になったのだろうか。
 
「2007年にジャイアンツカップが交流戦から正式なクラブチームの日本一を決める大会になって、その時に絶対に出場しようと思って勝ちにこだわりました。その結果出場することもできたのですが、正直に言うとそのことで得られたものがなかったんですね。そのチームの主力だった選手が高校でも活躍したかというとそんなことはなかったんです。逆に当時の3年生でベンチに入れなかった選手が五人いたんですけど、そのうちの二人は高校でエースになって活躍した。いかに中学時代に結果を残してもその先に繋がらないかということを感じましたね。だからうちのチームは高校に入ってから勝負できるようにということを常々言うようにしています」
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