谷中さんは、父母会と頻繁にコミュニケーションをとっている。
「少年野球のもめ事は、父母会が原因であることが多いですね。派閥のようなものができてしまったり、指導者の方針に父母が口出しをしたり。
私はお父さんお母さんに『匿名でいいから何でも言ってください』と言っています。
例えばAという子のお母さんが電話してきて、Bというコーチがうちの子にきつく当たる、という苦情を言ったとします。
私はBコーチに話を聞きます。聞いてみれば、大したことがない場合が多いんです。『ちょっとあの子がだらけていたから、少し強く言っただけ、でもこれからは気を付けます』みたいな感じです。そういう形で私が間に入ることで、もめ事が大きくならないうちに解決しています。私がくさびに入ることで、組織をメンテナンスしているわけです。
監督は私の同級生ですが、監督、コーチにはそういうもめ事にかかわらず、子供に野球だけ教えてくれ、と言っています」(取材・写真:広尾晃)
後編へ続きます。
(取材・写真:広尾晃)